・STORY・

2022-11-26 09:37:00

【挑戦!】世界は「もっとおもしろくできる」

青い法被に蝶ネクタイと紙芝居。

2022年に法務部門が世に放ったプレゼンは、世界観も、ビジュアルも、テーマも、なにもかもが斬新でクール?!

社内の仲間を大いに熱狂させ、企業法務史に革新をもたらした!?

 

今回は「インテグリティ・レター」の制作スタッフが

社内のプレゼン大会に参加した体験談をお届けします。

 

思い切ってやりたいことをやってみた話 ~世界はもっとおもしろくできる~

1 プレゼン大会「P-1グランプリ」

 

 「P-1グランプリ」とは、新しいアイディアをアウトプットするプレゼン大会でGMOペパボ株式会社の社内イベントの1つです。テーマは毎年異なりますが、テーマに沿った良い企画をプレゼンできれば、実際に予算がついて企画の内容が実現する可能性もあります。ちなみに、今年のテーマは「20周年イベント」でした。

  昨年入社した私にとっては初めてのP-1グランプリでしたが、昨年グランプリをとったメンバーが法務内にいたこともあり、このチャンスを私が逃すはずがありません。後は内容さえ決まれば完璧だったのですが、その内容がなかなか決まりませんでした(汗)

そうしたところ、法務マネージャーが「一緒に出ようよ」と声をかけてくださいました。応募締め切り日の当日の夜に、必死にマネージャーと一緒に企画書を作成してギリギリで提出したのは良い思い出です(笑)


2 プレゼンも「もっとおもしろくできる」

ペパボの企業理念は、「もっとおもしろくできる」です。

P-1グランプリでのプレゼンの方法は自由ですので、私は大好きな漫才でプレゼンをすることにしました。そして、漫才をすること以上にもっと「もっとおもしろくする」にはどうしたらよいかを考えました。ここでは、そうしたプレゼンの作成過程を「もっとおもしろくできる」の実践の一例として、言語化してみたいと思います。

 

(1)形式面

 まずは、基本・オーソドックスな型を考えて、そこから、何を変えたらもっとおもしろくなるかを考えました。プレゼンと言えば、作成したスライドを画面共有しながら行うのがオーソドックスな方法だと思ったので、その逆をいって「スライドを作らない!」「画面共有をしない!」ことにしました!そこから、画用紙に絵を手書きしてめくっていく紙芝居方式(フリップ方式)にたどり着きました。そして、2人で出るからには掛け合いが良いなと思い、その極地に当たるのが漫才だったのです(笑)

(2)内容面

 私は、漫才を作るのは初めてだったので、見よう見まねでやってみるしかありません。まずは、YouTubeで漫才の動画を観まくりました。面白い場面を見つけては、面白かった要素を抽出していきました。

 最高だったのは、ナイツの「寿限無」というネタでした。長めのネタなのですが、前半の壮大な振りと後半の衝撃的な伏線回収には、しびれました!他にも面白いネタはたくさんあったのですが、面白いと思った場面で共通していたのは、「振りと伏線回収の流れ」という構造でした。そして、この構造は、自分の漫才中に絶対に取り入れたいと思いました。

  また、聴いてくれている方にとって分かりやすいボケを心がけました。

 例えば、我々を映してくれるカメラとは違う方向を私が見て立っていて、漫才の開始と同時に見るカメラを間違えていたことに気づいて慌てて向きを正すというボケを冒頭に入れてみたのですが、中途半端に向きが違うだけだと、本当に向きを間違えたと思ってしまう人も出てしまう可能性があると思い、ちょっとオーバーに、カメラに背を向けて正反対の向きからスタートすることにしたりしました(笑)


 そうして、紆余曲折を経て、なんとか完成したのが、「ペパボ・クリエイターズネットワーク合同成人式」というネタです。

  漫才の冒頭で、「そこは、ブロックチェーンでしょうがーーー!」という、いかにも使い道のなさそうなツッコミをすることが私の夢だと、大きく振っておいて(相方のマネージャーにも「それどこで使うんですか」と言っていただくことで、使い道のなさを強調しておき)、感謝を人から人へ伝えていくという文脈の中で「感謝をブロックに詰めて鎖でつないでいくイメージですね!」に対して敢えて「感謝の連鎖ですね」と別方向に(普通に)応じつつの、「そこは、ブロックチェーンでしょうがーーー!」で伏線を回収するという流れにしてみました。

 また、ネタの題名を「ペパボ・クリエイターズネットワーク合同成人式」にしたのは、今年のP-1のテーマが創立20周年イベントの企画のプレゼンで、20歳と言えば「成人式」だと思ったからです。しかし、実は、2021年4月1日の民法改正で、成人年齢は18歳へと引き下げになっています。そのため、「20周年イベントと言えば、成人式ですね!」と振り、これに「民法の成人年齢18歳ですけどね!」と「法務っぽい突っ込み」をしてからの、「小さいことはワカチコでお願いします!」と「(法務なのに)法務っぽくないボケ」をするという流れもあったのですが、制限時間との関係で泣く泣くカットしました(笑)

 マネージャーは、漫才の締めとなる「もうええわ」の言い方を、YouTubeで和牛のもうええわ集を繰り返し観ながら探求していました(笑)

 

3 P-1グランプリに出場してみて感じたこと、学んだこと

   ①伝えたいことを伝えることの難しさ(シンプルって意外と難しいということ)。

 「これも言いたい、あれもいれたい」となったときに、台本にどれを入れてどれを削除するかの、選択の難しさ。この経験は仕事の優先度(何をやらないか)の判定にも活かせるのではないかと感じました。(この文章も、選択しきれず長くなってしまっていて、まだまだ修行が足りないことは自覚しています(汗))

  ②まず行動してみることの大切さ。

 最初、どういう構成にしようかとかうんうんうなりながら色々考えていたのですが、遅々として台本作りが進みませんでした。そこで思い切って台本を書いてみると、法務を管掌する取締役や法務のメンバーに複数回にわたり見ていただいて意見をもらう中でどんどん内容がブラッシュアップされていきました。

 完璧を最初から求めるのではなくまずDoしてみる!ダメダメでもまず批判・議論の対象(プロトタイプ)を作ってしまった方がその後が早いことを体感しました!後日談ですが、「PDCA じゃなくって DDCPA の方がいいんじゃないかと思っている。PPPP しているときは要注意。」という副社長のツイートを読んで激しく同意しました!


 ③インプットする時にアウトプットを意識することの大切さ。

 アウトプットすることを意識して(自分ならどうするかを考えながら)漫才を観ると、インプットの質が変わり、今までは聞き流していたボケも、深く考えられていることに気づけました。よりアウトプットを意識して本や法律のガイドラインを読もうと思いました!

4 最後に

 みなさんも、P-1やM-1に出場したり、どんどんアウトプットをして行きしましょう!そして日々の生活の中で「もっとおもしろくできる」を体現・実践していきましょう!!

(コラム担当:S.K)

 

 

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