・STORY・

2022-10-21 05:45:00

【潜入レポ】「インテグリティ・レター」の制作スタッフの日常を紹介します!!

 インテグリティ・レターの制作業務に追われるスタッフたちは、実は、NFT(Non-Fungible Token)の活用によるクリエイターの支援、Web3 に関連する法的課題、ルールの検討等を進めるというミッションも同時に遂行しています!

 今回は、Web3 に関するトレンドのキャッチアップのため、イベントに参加した S による潜入レポートをお送りします。

 

【法務担当者のコラム③】「WEB3 Conference Tokyo 2」に行ってきた!!!

◆そもそも「Web3」とは? 

 最近、Web3(ウェブスリー)という言葉を耳にする機会が増えました。調べてみると、Web3という言葉には統一的な定義はないようです。

 ただ、発信者が限定されていてインターネットに対して読み手として関わることが主だったWeb1。その後 SNSを通して誰もが発信者としてインターネットと関わるようになると共に、SNSプラットフォーム企業が中央集権的に力を持ったWeb2。そしてこれらに対して、今まさに生まれ始めているブロックチェーン技術を中心とした既存の中央集権構造に変更を加えて分散化を推し進めようとする新たな技術革新の流れ、これをWeb3時代の到来と表現することが多いようです。

「WEB3 Conference Tokyo2」の会場の雰囲気と感じたこと

 セッションでは、専門用語が飛び交い、レベルがとても高かったのですが、Web3の雰囲気を肌で感じることができ、ワクワクしました!                                   

 まだまだWeb3について学び始めたばかりなので、セッションで自分の知っている内容に言及があると、嬉しかったです。

Web3conferenceiOS の画像.jpg

 ただ、ブロックチェーンの開発をしている人は手を挙げてくださいとスピーカーが呼びかけると、

 10名ほどの人が一斉に手を挙げるので「すごいところに来てしまったな」と感じました!笑

 若手の方もたくさんいらっしゃいました。

 Web3に関する初めてのオフラインイベントだったのですが、会場にいる人たちの熱気を感じることができ、行って良かったと思いました!!!

◆カンファレンスの内容「How to make Web3 community」

 「How to make Web3 community」では、Web3に関するコミュニティをどのように作って、どのように発展させていくかというお話がありました。3人いたスピーカーの中に、NFTアーティストで、その方の発行するNFTを持っていると入れるコミュニティを運営している方がいらっしゃいました。どのようにコミュニティを活性化させたかという質問に対して、その方が、NFT画像の二次創作を解放したことだとおっしゃっていて、なるほど!と感じました。

 後述する渡辺創太さんもおっしゃっていることですが、日本は、新しいものに対して、最初から厳しめに規制してしまう傾向があり、それが発展の妨げになってしまうことがあるように感じています。欧米のように、ある程度市場に任せて自由に競争させ、問題が生じた時に必要な規制を構築していくという方が、イノベーションや社会の発展という意味で、有益なんじゃないかなと感じているので、まさに、コミュニティで同じことが起きていてとても興味深かったです。

◆カンファレンスの内容「How to choose Blockchain」

 「How to choose Blockchain」は、自分が何らかの開発をしようとするときにどのブロックチェーンを使うかをどのような基準で選ぶかについてのセッションでした。そこで言及されていたブロックチェーンは、イーサリアム以外しらなかったので新しいことをたくさん学べました。消化しきれていないこともたくさんあったので、伸びしろしかないと感じました!

 また、本当は「日本のWeb3の未来」というセッションも聴きたかったのですが時間があわず当日は断念しました。しかし、なんと、後日当日の様子を記録した動画が公開されたので、オンラインという形で聴くことができました。

 「日本のWeb3の未来」を聴きたかった理由は、スピーカーが渡辺創太さんという青年だったからです。

 たまたま読んだ「仮想通貨とWeb3.0革命」(千野剛司著、日本経済新聞出版、2022年)という本の中で、渡辺創太さんという若者のインタビュー記事が掲載されていました。この本自体とても分かりやすくかつ難しい内容に踏み込んでいてすごい本だと感じていたのですが、今回のカンファレンスの出演者の中に、渡辺創太さんの名前を見つけたときには、もっとこの本の内容をちゃんと理解したいと思いました。

 勝手に、本でたまたま渡辺創太さんを知った数日後にカンファレンスの出演者の中に渡辺創太さんを見つけて興奮すると同時に、カラーバス効果を感じました!脳は、無意識のうちに見たいものを見ているんですね!笑

新しいことを学ぶ際の学び方

 カンファレンスで新しい知識を入れたことで、新しいことを学ぶ際のスタンスについて考えました。私は、複数種類の媒体に触れるようにするのが良いかなと感じています。

 本、インタビュー記事、動画、講演会、実際に会って話してみる等々、いろんな形で同じテーマに触れると、対象は同じでも違った角度から見ることができて、あそこで言っていたこと・書いてあったことってこういうことだったんだ!と感じる瞬間があり、それによって、理解がどんどん深まると思うからです。2冊目の本を読んだ後に1冊目の本を読み返すと、こんなことが書いてあったのか!と1回目に読んだ時になぜ気づかなかったのか驚くことが多いのも、同じ理由なんじゃないかと感じています。

 点と点が繋がって大きな点や線や面になっていくのを体感すると、さらに理解を深めようという欲求が強まる気もしています。

◆今回カンファレンスに行って思い出したこと

 私は、司法試験の勉強をしているときに、(安念潤司教授の「判例は神、学説はゴミ」という考えをベースに)実務家になるための試験なんだから学説に詳しくなっても意味ないじゃん!と考えていたと思っていたのですが、意外と、理論面の理解を深めるために、研究者の書いた論文を読んでいたことを思い出しました(新堂幸司先生の「訴訟承継論よ、さようなら」を読んだときには感動しました。論文の内容は忘れましたが!笑)。意外と理論も好きなのかも?ものの理解のためには理論面も重要だと感じていたのかも?と今更ながら自分を再発見している今日この頃です。

 そこで、これはもう完全に趣味の領域ですが、たまにはあの頃みたいなこともしてみようかなということで、2022年12月31日までに、サトシ・ナカモトの論文を読んでみたいと思います。笑

◆まとめ

 カンファレンスにオフラインで実際に行ってみて、色々なことを思い出したり考えたりすることができました!とても良い機会になりました!

 これからも未知の領域に関する活動をどんどん増やし、イベント等にももっともっと参加していきたいと思います!!!

(コラム担当:S)

 

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