日本酒とワイン

山梨とワインの歴史

戦時中でも造られたワイン

明治時代、国の一大事業であったワインづくりでしたが、当時の人たちにはワインが日本酒の様に日常酒として受け入れられませんでした。ですから「甘くて美味しい」「飲めば体に良い」「滋養強壮、産後に良し」など健康食品的なイメージで売りました。何としてでもワインを売らなくては、ぶどう農家が立ち行かなくなってしまうからです。

 

しかし、戦争が始まると状況が変わります。第一次世界大戦時には衛生用品として、第二次世界大戦時にはワインから採れる酒石酸が潜水艦の音波探知機に使えるためワインづくりは国から奨励されます。

そのため戦時中であってもぶどうは育てられ、ワインを造る施設は活躍し続けたのです。