日本酒とワイン
甲州ぶどう
甲州という名前のぶどう
山梨の昔の地名が甲州なので、甲州ワインと聞くと「山梨産のワイン」と思う方も多いのですが、甲州という品種名のぶどうがあるのです。そして、甲州は白ワイン用の品種になります。
甲州ぶどうは約1200年前から山梨で育っていたとされ、シルクロードを経て日本に伝来されたと考えられており、江戸時代には名産として重宝されていた記述もあり、地名と同じ「甲州」と名前をつけた事でも土地を代表する産物であったことは明白です。
甲州は日本の固有品種。グレイッシュピンクの実をつけ、耐病性が強い。
ぶどうには様々な種類があり、遺伝子学的にも細かく分類されます。甲州ぶどうは長い間、食用として愛されてきたぶどうですが、近年のDNA検査によりワイン醸造用品種[ヴェニティス・ヴェニフェエラ種]が75%も含まれる事がわかりました。
つまり、甲州ぶどうはワインに適したぶどうだったのです!