伝統家紋工芸 木村工房

伝統紋置工芸の技術を守りながらも、独自の発想を採り入れています。斬新な『紋』をあなたの一品に加えてみませんか。木村工房ならではの逸品です。
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紋入作業

2020 / 12 / 23  00:52

紋入作業

黒留袖の石持は白く見えますが実際は多少黄ばんでおります。なぜかと言いますと生地を黒く染め上げるとき石持の部分を残すため「澱粉のり」を丸く置きます。染め上がった後この澱粉のりは除去されますが完全に取り除かれたわけではありません。

 この他に動物性の脂、蝋なども付着しておりますので下処理をせずに上絵紋を描いてしまうと仕上がりが綺麗になりません。そこで当店は黒留袖に上絵紋を描く前に必ず「石持を洗う下処理」をしております。これをすることにより石持がすっきりと白くなり上絵紋がシャープに表現できます。

2020 / 12 / 22  23:00

黒留袖紋入作業

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①石持洗い

作業する前の状態

 

 

 

②改良三品を丸く置く

 

 

 

 

③蒸気で蒸す

蒸気にあてすぎると改良三品が

まわりに流れ出てしまうので細

心の注意が必要です。

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④洗い落とす

改良三品を完全に除去しないと時間

の経過とともに紋のまわりの染めが

抜けてしまうことがあるので丁寧に

作業する

⑤石持洗い終了

上段の1の石持と比較するとあきら

かに絹本来の艶が出ているのがわか

るかと思います

 

⑥紋描き

 

 

 

 

 

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⑦縁消し

丸なしの紋の場合いは石持と染め

の境目をなくすために墨をぼかす

作業をします。

⑧仕上がり

 

 

 

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