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2024-01-26 17:25:00

アパート完成祝い~お祓い

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新築アパートの完成を祝い、お祓いをしました。

 

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お祓いは、日本の伝統的な儀式ですが、土地や建物を清め、邪気や災いを払い、幸運や安全を祈ります。

 

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この度は私共の地元の神主である国柄様に神事をお願いしました。

 

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参加者は、アパートオーナーの田口様、オーナー様会社から財務担当者様、不動産管理会社代表の千葉様と店長様、融資先の北日本銀行から支店長様と支店長代理様、そして施工会社代表の父親と私、以上の8名となりました。

 

アパートの完成を心から祝福します。

 

 

2023-10-21 18:30:00

建て方の流れ

アパートの新築工事が始まりました。

 

このアパートは、木造二階建てで、一階に4部屋、二階に4部屋、合計8所帯分の部屋があり、延べ床面積は90坪ほどになります。

 

それでは『建て方の流れ』を説明していきます。

 

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基礎コンクリートの上に、土台を置きます。

 

 

 

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土台と土台の間に、大引(おおびき)を架けます。

 

 

 

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1階の柱を立てます。 

 

 

 

 

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梁の架け方(かけかた)は、始めに外周の桁をぐるっとつないでいきます。

 

 

 

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次に、部屋と部屋の間仕切り部分(界壁)の桁をつなぎ、床梁(大梁)を架けていきます。

 

 

 

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1階部分の梁組みが終わりました。

このあとは、柱の垂直方向の立ち(傾き)を見て調整し、仮筋交いで固定します。

梁と梁の接合部分を羽子板ボルトで補強します。

 

 

 

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1階部分の建て方を終えた状況です。

 

 

 

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これから2階の部分を建てていきます。

転落防止のため床板を敷いています。

 

 

 

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2階の柱を立てています。

 

 

 

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1階同様に、2階の梁を架けていきます。

 

 

 

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2階部分が決まったら、小屋組みへと移ります。

母屋束(もやづか)を立てて、母屋(もや)を910mmピッチで流していきます。

 

 

 

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全体が組み終わりました。

 

 

 

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続いて、屋根の下地工事へと移ります。

垂木(たるき)を455mmピッチで流します。

 

 

 

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タルキの上に野地合板(のじごうはん

)を敷いていきます。

 

 

 

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野地合板は互い違いにずらす両個張り(りゃんこばり)で敷きます。

 

 

 

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野地合板が敷き終わりました。

 

 

 

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軒先の破風板(はふいた)や唐草(からくさ)を取り付けたら、

 

野地合板の上にアスファルトルーフィングを敷いていきます。

 

ルーフィングが敷き終わると、屋根葺き工事に移るので、屋根の寸法を計測してトタンを注文します。

 

 

ひとまずこれにて一連の『建て方の流れ』の説明を終わります。

 

2022-01-25 12:00:00

外壁板張り

冬に屋根からの落雪があると軒先の下に雪が山のように貯まります。凍害で外壁が痛む心配があるので、できる限りタルキを伸ばしています。その屋根が伸びている部分の外壁は、金属サイディングを施工すると雨に洗われずサビやすいので、木材を張ることにしました。

 

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お施主様の要望で、解体前の旧家に使われていた板材を再利用することになりました。

旧家に使われていた材料は外壁のレッドシダー(米杉)と、和室の畳の敷板です。

この使い捨ての時代に、物を大切に使いたいお施主様の温かい気持ちが感じられます。

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 米杉は製材してから10年以上経過していたので木の油がにじみ出ていい感じの色あいの古材になっていました。

 

板を張る下地材を格子に組み通気層を設けます。

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窓周りは米杉で四方枠を組みました。

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軒天井は、屋根の通気タルキに通じる部分を有孔ケイカル板で施工し、断熱タルキの下端は板張りにしました。

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板材は縦張りで施工します。先に敷板を張り、その上に米杉を重ねて張りました。

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想像以上に良い雰囲気の仕上がりとなりました。

どこか都会のおしゃれなカフェのたたずまいを感じました。

残念なのは家の正面ではなく後ろ側になるので人目につきません。

しかし、お施主様も私も大満足で、素晴らしい出来栄えと自画自賛しております。

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▼施工から2年後に訪問した時の様子です。

 

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2022-01-10 14:17:00

屋根GW300mm断熱工事

天井断熱ではなく、屋根断熱は以前からやっていましたが、ほとんどの物件をボード状断熱材で施工していました。過去にはハイブリッド断熱(グラスウール100mm+スタイロフォーム90mm)で屋根断熱をした物件もありました。

今回は断熱性能を考慮してグラスウールで300mmの厚さが欲しいという施主の要望があり、挑戦しました。

まずは骨組みです。910mmピッチで登り梁(米松 105×210)を架けます。

大工さんによる墨付け刻み加工ではなく、プレカット機械と金物工法により、精度の良い骨組みを作ることができ、文明の利器に感謝と共に感動しております!

 

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この登り梁の上に構造用合板(t24×910×1820)を敷きます。

厚板なので水平剛性が強くなり、耐震性が増します。

また、この厚板合板はこのまま内装の天井仕上げにもなります。一石二鳥ですね!写真は完成後にお見せします。

 

そしてこの合板の上に気密シート(t=0.2)を張ります。

気密シートは気密性能を高めることで室内換気(給気と排気)の効率を上げたり、室内室外の湿気を遮断することで湿度のコントロールができたり、室内の湿気が断熱層に入って結露するのを防いだり、様々な役目を果たします。

 

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屋根勾配が3寸5分(19度)でそこそこ急な勾配なので滑り落ちないよう、シートの上には足を置かないよう十分に注意しながら施工します。

 

気密処理が終わるといよいよ断熱部分の工事に入ります。

めったに使うことのないツーバイ材、2インチ×12インチ(38mm×286mm)を@455mmピッチで施工します。

 

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このタルキのすき間に断熱材を充填します。

パラマウント硝子工業の高性能グラスウール16kg、太陽SUNを使用しました。

厚み105mm×幅425mm×長さ2740mmのサイズです。3枚重ねします。3層で315mmのものを高さ286mmのタルキに押し込みます。

 

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工事の日、青空が見えて良い天気の日に当たったので、運がついてるなぁ~!

もし雨や雪が降って断熱材が濡れるようなことがあれば工事やり直しです。

 

ここから、しっかりと断熱材を保護する工事へと移ります。

 

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透湿防水シートを張る前に、先に構造用合板(t=12)を張ります。

合板を張ることで様々なメリットがあると考えます。

ふくらんだ断熱材を押さえることができて、合板自体が熱抵抗、透湿抵抗、二次防水、水平剛性を高めたり、作業性アップ、透湿防水シートをしっかり張りながら施工することができたり様々なメリットがあります。

そしてこの合板の上に、透湿防水シートを張ります。透湿防水シートは、断熱層の湿気を排出したり、屋根から結露や漏水があった場合に防水効果を発揮します。

 

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いよいよ屋根下地工事も大詰めとなります。

本屋根のタルキ(45×60)を@455mmピッチで施工します。

この部分が通気層になり、屋根トタンの熱を排出する役目を果たします。

 

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そして野地合板(t12×910×1820)を敷きます。

今回の工事は屋根の上で3回も合板敷きの施工をすることになりました。

 

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あとは、アスファルトルーフィングを敷き、屋根トタン葺きとなります。

とにかくこの屋根の断熱工事がしっかりと施工され、今後長い年月が経っても変わることがなく、断熱性能を落とすことのないように配慮したつもりです。手抜き工事をすると、断熱層の部分で結露してその結露水がたまり断熱材を濡らすことになりかねません。

施工後は半永久的に断熱材が保護されていることが大切だと考えます。

 

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 アスファルトルーフィングを敷き、軒先に唐草トタンを取り付けた状態。

 

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 屋根材はガルバリウム鋼板(t=0.35)を横葺きで施工します。

 

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屋根葺き工事が終わりました。ここまで来ればもうひと安心です。

断熱材が雨で濡れることもありません。

やっと、ゆっくり気を休めることができます。

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