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2021 / 08 / 26  07:24

高性能住宅の落とし穴(かなりマニアックな内容です。UA値に興味のある方だけお読みください)

高性能住宅のメリット?:(一定基準をクリア出来ていれば、良いんじゃないですか)

来月から着工する架空のお客様のデータです。

N様は・・・大手ハウスメーカー、パッシブハウスジャパン加盟店等の住宅会社6社の中からカノウヤ夢工房を選んでいただきました。

 

パッシブハウスジャパンはUA値が0.3を切る位の高性能住宅でした。

窓が極端に少なく単純な立方体だったと思います。

 

UA値を突き詰めると、もちろん性能は上がりますがコストも上がります。

 

カノウヤ夢工房では、性能とコストと光熱費のバランスを考えています。

 

最初に基礎となる前提をお伝えします。 

「性能が上がれば上がるほど快適な生活が送る事が出来る…訳ではない」という事です。

 

私は10年以上前に室蘭工科大学の鎌田教授の講座を受けていました。

当時鎌田先生がおっしゃっていた事は・・

ZEH基準(5地域では0.6)をクリアしていれば、人間が感じる快適性はそんなに変わるものではない・・・」という事でした。

 

そこで私は安全を見て…

ZEH基準からさらに数値が20%高性能のHEAT20 G1と読み替えて・・・

 

G1基準をクリアしていれば、人間が感じる快適性はそんなに変わらない」と考えています。

 

例えば分かり易い様に車のケースで考えています。

4,576万円で566馬力のランボルギーニ アベンタドールでなくても・・・

国産スポーツカー260万円の130馬力マツダロードスターでも高速道路を200kmで十分に走る事ができます。 なにも300キロなど出る必要は無いと思います

まあそもそも100キロが制限速度ですから、捕まったら一発免停ですね(汗)。

 

ただ世間には4,576万円出してもランボルギーニに乗るんだ!と言う信望者も、

ある程度いらっしゃいますので、否定するものではありません。

※僕はBMWi8に乗ってみたいと思っています

要するに、住宅においてはUA値がG1基準の0.48を切っていれば快適性は殆ど変わらず光熱費が幾分下がるだけ。それ以上の性能追及はランボルギーニと一緒で自己満足の世界になるのかな~と私は思っています。

 

ここからは、大切なお金の比較をしてみます。

 

N様は施工床面積36.19坪で住宅本体工事額が2,646万円(キッチンはタカラ製でかなりこだわりました、サッシは樹脂トリプルガラス)。

 

そこにミーレ食洗器、エアコン2台、エコキュート、ソーラーフロンティアCis太陽光発電4.37Wの計248万円プラスの2,894万円が契約金額です。

 

この内容でUA値が0.48の丁度G1基準です。

 

住宅ローンはフラット35S1.12%(団信付き)で83,321です。

1年間の光熱費はLIXIL省エネ住宅シミュレーションREPORTより・・・

167,360円-太陽光発電削減101,990円=65,370円。

1か月平均にします5,447

 

ここで120万円のコストアップで付加断熱(工法)を採用すると・・・UA値が0.37になります。

契約金額が、2,894万円+120万円=3,014万円

この場合住宅ローンはフラット35S1.12%(団信付き)86,776です。

1年間の光熱費は161,720円-太陽光発電削減102,030円=59,680円。

1か月平均にします4,973

 

簡単に言えば・・G1からG2(ちょい手前)にすると・・(しても・・・)

 

1か月の電気代は474円減りますが・・・5,447円-4,973円)

住宅ローンは3,455円増えます。86,776円-83,321円)

 

簡単に言うと…

120万円余分に描けてG2基準にした(近づいた)としても、

快適性と光熱費はあまり変わりません。

住宅ローンだけ3,455円上がるだけですσ(^_^;)

 

次にG1に太陽光発電28万円で1Wをプラスする事を考えてみます。

(今回のプランでは4.3WMaxです)

 

2,894万円+28万円=2,922万円

住宅ローン 84,128円 807円増えます

光熱費:売電が増える:1,200Wh÷12か月×19円=1,900円の売電収入が増える(10年間:11年目からは900円)  ※自己消費分はすでに消化

 

どちらの方が、費用対効果が高いかは一目瞭然ですね。

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