令和8年7月28日に発生した令和8年熊本地震の瓦屋根被害状況を全日本瓦連盟を主体とした調査団の報告書を読みました。
最大深度7を記録した横ずれ断層型の地震の被害は八代市や氷川市などでは建物の崩れたニュース映像を見ましたが,実際に両市に現地入りして瓦屋根の被害状況(「ガイドライン工法」で施工された屋根とそうでない屋根との比較)を調査して「ガイドライン工法」の有効性を確認できました。
一部抜粋した画像では道の駅の建物直下の地盤変動で地盤沈下し,建物内部に亀裂が入りましたが,「ガイドライン工法」で施工した瓦屋根には大きな被害は無かったようです。
10年前の熊本地震の復旧工事で「ガイドライン工法」で施工した屋根と,そうでない旧来の簡易的な工法(または不完全な補修)で済ませた屋根とでは今回の地震での『被害の有無,大小の差』は大きかったようです。
地震被害に対しては断層との位置関係や地盤,基礎といった建物がどんな場所に建っているかという条件が大前提で,更に建物自体の強度があっての瓦屋根(「ガイドライン工法」)なんだなと改めて感じました。
2月に 一般社団法人)全日本瓦工業連盟 主催のコンプライアンスセミナーを受講しました。
「コンプライアンス=法令順守」 と訳されて単に法律を守るのみならず社会規範(社会倫理)を守ることも含まれるそうです。(法律に触れなければ何やってもいいという訳ではなく,世の中に役立つような行動をとることも同じ社会の中で生活する者として積極的にやっていかなきゃいけないってことですね。例えば道に落ちてたゴミを拾うとかちょっとしたことでも)
最近のニュースで屋根工事業者を名乗って訪問営業で強引な工事契約を迫るいわゆる「点検商法」に「トクリュウ」(匿名・流動型犯罪グループ)が関わるようなケースが出てきているそうです。
闇バイトって言葉が知れるようになってきましたが,屋根業界にも影響が出てくるようになるとは…。
悪質業者というよりはちょっと怖い・危険な感じがしてきます皆さまもご注意ください。(安易に屋根に上がらせるようなことはしないように気を付けましょう。)
今年9月に静岡県牧之原市一帯に発生した竜巻は最大瞬間風速75(m/s) と推定され,これは「藤田スケール」と呼ばれる突風の強さの6段階の階級の上から3番目に当たるそうです。
今回の国土交通省の現地調査報告書や全瓦連の報告書を読んでみました。
鉄骨造の建築物の外壁がはぎ取られたり,木造住宅の屋根が小屋組みごと飛んで行ったりといった被害の大きさがよくわかりました。
1)瓦葺き屋根については
ガイドライン工法ではない旧来の工法による屋根では瓦の飛散や棟の被害もあったそうですが,ガイドライン工法で施工された屋根は瓦の飛散は無く減災の効果は大きかったそうです。ただし他からの飛来物によって瓦が割れるなどの被害はあったようです。
2)スレート葺屋根については
瓦屋根同様に飛散や剥離の被害はあったが,軽い屋根であることから小屋組みごとはぎ取られ屋内が露出した家屋もあったようです。
3)その他の被害について
屋根に設置された太陽光パネルの破損や車のフロントガラスの破損もありました。他からの飛来物によるものです。
写真は全瓦連の現地調査でドローンにより撮影されたものです。ガイドライン工法による瓦屋根の様子ですが飛来物による被害以外には大きな被災はありませんでした。
悪質な訪問販売業者による屋根の修理と偽って高額な工事費を請求されるケースが後を絶ちません。
全日本瓦工事業連盟に所属する瓦工事店でステッカーを作成し工事をされたお客様のご自宅に配布するようにしました。
是非,ご自宅の玄関先にでも貼っていただいて対策の一手として欲しいです。