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日記

2023-08-30 09:50:00

盲人の官職廃止

明治4年、視覚障害者の当道座(自治的職能集団、互助組織として幕府が公認した。組織内において検校、別当、勾当、座頭の階級を設けた。検校が最高位)を廃止することが交付されました。

以下は、その布告文の一部です。訳に時間がかかりまして、前半部分を掲載します。

 

盲人の官職廃止 明治4年

 

11月3日 布告

盲人の官職自(令 今)被廃止候事

 

但 従前 検校勾(こう) 当坐頭以下 配当金 取集めは無論 各特場を区分し

針治按摩等 他の営業を妨げ候儀 今後急度被 差停候條是迄来往居留の盲人銘々

家業勝手に相営せ復籍入籍等 其者の望みに任せ各地方官に於て寛裕に可取扱候事

 

大蔵省伺

盲人へ官階を賜り候 嚆矢(こうし*物事の始め) は仁和年間 光孝天皇の御宇に起り

其後  比叡の坐主性佛眼病たるにより叡山の検校を以て 其我儘 当道の検校に加えられし由

近(?)く 此 検校職 允許(許可すること)の権を起せし 遡原は元禄の度 杉山検校と

云える者 針治の良術自得によって ( )政府よりこれに邸地を興へし( )其の邸宅を以て

終に総? 録( )の名目 負わせ 以?来 年長の検校一人つつ 交代致し西京の職 検校と倶(とも)に

千( )全国盲人階級を( )轄致し 居候 趣 元来 其 本業たる針治按摩をはじめ調音弾曲等の

技術を以て経営を可過の( )却を検校 勾当共に至りては 其 本分の営業を顧みす昇進の官金と唱え

金銀の貸付を渡世同様に心得 又これか使役を受くる配当座頭以下 市井村落とも人の吉凶に事寄せ金銭を

乞請甚は其多少の論し強て貪り候 弊害 往々有 之 畢竟(ひっきょう:結局の意味) 其 昔は人間協働相

憐むの通情より妙音堪( )の盲人へ官階等賜り候事に相見へ候へ( )今日の検校共は唯 末流の余波に欲し

(  )て 其の官職に倣り 種々厳則エオ設け以て国内盲人の自由を妨げ候のみなら(?)す

針治按摩の本業によって活計相立候

 

今回はここまで。

けっこう、辛辣に当道座の階級制を批判しています。国内盲人の自由を妨げているとまで書いていますものね。

視覚障害者に官位を与えることは光孝天皇の時代から始まり、杉山検校によって、当道座が江戸幕府から公認を受けたことの説明記述があります。

この布告文書、全部で30ページを超えています。全部を掲載するのはやめますが、冒頭の大蔵省伺は、頑張って読み下してみようと思います。

 

では、また後日。 by  永瀬 賢

 

2026.10.17 Saturday