日記
本屋さん
昭和の時代って、
町におじいちゃんやおばあちゃんが店番をしている、という感じのこじんまりした本屋さんがありましたが、今はほとんど見かけなくなりました。
本屋さんって、基本的には書籍や雑誌を仕入れて販売しているわけではなくて。言わば、出版社さんに本棚を貸しているようなものなのです。本棚にある本が売れたら、その本の仕入れ額を払う、みたいな、ちょっと順番が逆みたいなお商売になっていました。
売れない分は返品できる独特な流通ルールで成り立つ業界です。
週刊誌って、多くの消費者は、いちはやく読みたいから買うわけでして、時期を過ぎてしまって売れ残った余剰在庫が売りきれる余地はあまりなさげです。
なので、仕入れずに棚に並べて、売れた分は仕入れ額を払い、売れ残った分は週刊誌なら毎週返品してまた新しい週の号を並べるわけです。
仕入れすぎて商売に失敗する、というリスクの低いシステムですね。これが、おじいちゃんおばあちゃんが、程よく1人で本屋をやっている、みたいなことが成り立つわけだったりしたのですが。
では返品冊数が多くて困るのは
返品される出版社だったりするわけです。
本って、本屋さんが出版社1社ずつ発注してたら大変なので、問屋さんが仲介してくれていましてね。この問屋さん発注された本を集めてくれて、本屋には
毎日毎日本が届いて、本屋はその便で返品本を渡すことになるのですが。
例えば20冊、ある雑誌が本屋に届きました。本屋は、5冊売れて15冊を返品しました。
そうすると、問屋は、次からもう5冊しか送ってくれなくなるのです。
1冊も売れなかったら1冊も届かなくもなる、こういう管理をしているのが問屋さんの采配になってるのが書店業界の流通ですね。なので、本屋さんは売りたい本をたくさん売ることできるよう、棚への陳列の仕方をとても考えるわけです。
次にバカ売れするネタの書かれてる週刊誌をたくさん売りたいと思っても、冊数管理をしてるのは問屋さんですから、今週は増やして、とか発注できないんですね。
もうひとつ、棚に並べるのに、注文して仕入れなきゃいけない出版社さんの本もたまにあります。
岩波書店さんの岩波文庫とかがそうですね(今も変わっていなければ)。
本屋さんに行って岩波文庫が並べてある本屋さんは頑張ってる本屋といいますか、本を大事にしている本屋といいますか、本を好きな本屋といいますか、そんな印象です。
本屋のレジバイト、時給1000円だとすると、1時間にいくら売れば、バイト代がでるだけの儲けになるか?と言うと、
本って概ね2割くらいの粗利益ですから、1時間に1万円売れば2000円の粗利益がでます。諸経費も含めて、これを目標にすると、300円くらいの週刊誌なら1時間に35冊売らなきゃならない。2分に1人のお客さん対応です。これを8時間やり続けなきゃならなくなる。
だから、本屋さんも客単価が高いもの、やっぱり1冊の定価ぎ高い本が売れて欲しくなりますね。
1000円の本なら1時間に10冊、
1日80冊、そのバイトさんがレジ対応してくれたらバイト代はだせるかなあ、という感じです。
1人が1日10万円を売り上げたいところですね。これで2万円の粗利益。休みなくひと月30日開店して、ひと月60万円の粗利益。
そこから光熱費、家賃、諸々の按分を差し引いて、そのレジに1か月はりついてくれた人のアルバイト代24万円の人件費がだせたかなあ、という感じですねえ。
本屋さんのお仕事も、なかなか大変です。あ、そうそう、本を買うときに、短冊のようなものがついていて、レジで店員さんが抜きとりますよね。あれ、本屋さんには大事な短冊になります。金券みたいなものなのです。なので、勝手に抜き取らないでね、なものですね。
今日は暑くて風も涼しいと感じませんでしたね。蝉はないてましたかね?
おつかれさまでした。
また明日 by 永瀬 賢