日記
手引きの受け方を教えるということ
今日も暑くなりそうです。
アイパートナーの訓練士(視覚障害者生活訓練指導員)は、本日も三重県各地に自動車で移動して視覚障害のある方に対し、各種訪問訓練を実施する日です。熱中症などに気をつけながら白杖歩行訓練なども実施します。
白杖歩行訓練を実施する前提に、手引き歩行の受け方を訓練内容にいれる方が多いです。手引き歩行というのは、同行援護従業者さんの移動支援技術であり、同行援護従業者養成研修で演習する技術なのですが。この技術、視覚障害者の方にも、受け方の練習が必要になります。手引き歩行というのは、支援する側は支援の仕方、受ける側は支援の受け方を知った上で円滑に成立するものである、という認識を必要とします。
支援を受ける側、つまり視覚障害の方に支援の受け方を練習する機会のないままに同行援護を受ける、あるいは同行従業者が手引きの受け方を知らない人に対しても個人差として対応しなさい、という研修の進め方は講習を担当する講師としては横着だと思っています。
ですから、アイパートナーでは、視覚障害者に対して手引き歩行の受け方を、つまり同行援護の受け方を訓練士が教えてから、同行援護の事業所さんと同行援護の契約をしていただく、という流れを強く推進しています。この辺り、同行援護の事業所さんとの連絡連携をますます推進していく必要性を感じています。
視覚障害者に対する手引きの受け方、の訓練・練習は、1.能動的な動作・2.共同・協働の動作・3.受動的な動作について整理しながら実施をします。2の共同・協働の動作であることに導けるように、1と2で技術を固めて教えていくことになるのですが。1.2は、練習の基礎的な部分でも応用的な部分でも必要になることがありまして、この辺りは訓練士が組み立てをよく考えて実施する必要があります。
例えば、段差、階段、交差点近くの勾配へのアクセスについては能動的な自己防衛の練習を実施していく必要があります。例えば、交差点の手前には若干の勾配があるのですが、この勾配情報について手引きする支援者から口頭で説明がない、速度も落ちない、というときにいかに自己防衛するか、という内容を含みます。この辺り、簡単に考えている手引き練習は、事故を招いてしまいますので、訓練士は丁寧に積み上げをする必要があります。
極端な話、身の危険を感じる誘導に対する拒否の仕方も、視覚障害の方に対し、能動的な動作として教えていくことになります。
さて、この辺り、どれくらい深く考えて手引きの受け方を丁寧に個人差に合わせて教えるか、も、訓練士の腕の見せ所でございます。
今日も現場で頑張って参ります。
皆さんも熱中症など、お気をつけて。
では、また明日。 by 永瀬 賢