教室ブログ

2026-07-17 11:11:00
「伴奏者に、拍手を。」

 

「伴奏者に、拍手を。」

 

見えない努力に光を当ててくださった、忘れられない言葉

 

 

前回のブログでは、合唱コンクールの伴奏を通して育まれる「成長の過程」についてお伝えしました。

 

伴奏者として選ばれるまでには、技術だけではなく、責任感や粘り強さ、仲間を思う気持ちなど、たくさんの力が育っていきます。

 

そして今日は、その努力が報われた瞬間に、私自身が深く心を動かされた出来事をご紹介したいと思います。

 


 

「伴奏者に、拍手を。」

 

この言葉を聞いた瞬間、思わず涙があふれそうになりました。

 

昨年、娘の合唱祭でのことです。

 

審査委員長の先生が講評の前に、会場に向かってこうおっしゃいました。

 

「皆さんが勉強している間も、ピアノの練習をしてくれた伴奏者に、まず拍手を送ってください。」

 

その瞬間、会場いっぱいに大きな拍手が広がりました。

 

伴奏者一人ひとりに向けられた、温かく、心からの拍手。

 

その光景を見ながら、「努力を見てくださる方がいる」ということが、本当にうれしく、胸がいっぱいになりました。

 

見えない場所で積み重ねる時間

 

ピアノは、一人で練習する時間がほとんどです。

 

何度も同じフレーズを繰り返し、
思うように弾けなくて立ち止まり、
それでもまた楽譜に向かう。

 

そんな時間の積み重ねは、舞台の上では見えません。

 

特に伴奏者は、自分が上手に弾けばよいというものではありません。

 

歌う仲間の呼吸を感じ、支え、合唱全体を一つにまとめるという、大きな責任があります。

 

だからこそ、技術だけでなく、周りを思いやる心や集中力も求められます。

 

努力を積み重ねてきた高校生のYちゃん

 

今、その努力を積み重ねているのが、高校生のYちゃんです。

 

部活動を終えると、急いで電車に飛び乗り、レッスン室へ。

 

疲れている日もあると思います。

 

それでも、「もっと良い演奏を届けたい」という思いを胸に、一音一音を丁寧に磨き続けてきました。

 

その積み重ねが実を結び、このたび合唱コンクールの伴奏者に選ばれました。

 

選ばれたことはもちろん素晴らしいことですが、それ以上に価値があるのは、そこへ至るまでの歩みです。

 

限られた時間の中で努力を重ね、自分自身と向き合い続けてきた日々は、きっとこれから先もYちゃんの大きな財産になるでしょう。

 

主役ではなくても、なくてはならない存在

 

伴奏は、決して目立つ役ではありません。

 

けれど、その演奏があるからこそ、歌う人は安心して声を響かせることができます。

 

仲間の気持ちを一つにし、音楽を支える。

 

そんな大切な役割を担う伴奏者は、まさに合唱を陰で支える存在です。

 

だから私は、昨年耳にした「伴奏者に、拍手を。」という言葉を、今でも忘れることができません。

 

努力は、すべてが目に見えるわけではありません。

 

それでも、その積み重ねを見てくれる人がいて、認めてくれる人がいる。

 

そのことを、生徒さんたちにも伝えていきたいと思っています。

 

努力する過程が、未来を育てる

 

教室では、「結果」だけではなく、そこへ向かう過程を何よりも大切にしています。

 

できなかったことに挑戦した日。
あきらめずに練習を続けた日。
少しずつ自信をつけ、表情や音色が変わっていった日。

 

その一つひとつが、生徒さんの心を育て、未来につながる力になります。

 

その成長を、これからも楽しみに応援しています。

 

 

 

  

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