ランプ(ビーチガラス、シーグラス、ひょうたんランプ、珊瑚・貝殻のランプなど)

灯り制作について

 

ここにあるランプはすべて、海や河川岸などに落ちているゴミや不要物を拾い集める(ついでに、きれいな水辺に…)という、少し変わった趣味のあったわたくし島本京司が、現在の議員職とならせていただく以前の2011年頃までの間に、暇さえあればドライブに行ってトランク一杯に持ち帰ってきたそれら収拾物の中から選別したビーチガラス(捨てられ割れた飲料瓶などの欠片が波と砂利に研磨されたもの)や貝殻(食用後の廃棄物を含む…シーグラス、マリングラスとも)、珊瑚(サンゴ)の残骸や流木、ひょうたん(拾った置物瓢箪の中から出てきた種を栽培してみたら見る見る育ってしまった)や、割れた花瓶、使い残しの和紙、包装紙…等々その他、いわゆる世間一般的にはいったんその役割を終えて、もう必要ではなくなってしまったようなものばかりを再資源化・再生産・再利用(今で言うところのリサイクル・リデュース・リユースの3R運動…というもの?)をして制作してきたものです。

が、現在はそのような時間もありませんので、制作ならびに販売等いたしておりません。十数点の取り置き品のみ事務所 http://r.goope.jp/shimamoto/about に展示、いつでもご自由にご覧いただけます。)

※当サイト掲載写真の中に一部、習学センター経営時代に私自身が担当していた講座の中の一つでありました「自然の灯り~ランプアート教室」の生徒様の作品も含まれています。

 

                                            

 

 

 

 

 

 

これらは、近年のエコロジーとエコノミー、そして電力やエネルギー問題を考えるにおいても、例えば今、どんな場所にも煌々と照明がつけられているのがあたりまえのところに、時にはいくつかのお部屋の明かりを少し落として、ほのかに幽玄な自然のランプを灯せば、そこには日々の慌ただしい現実生活の中にも空間的な仄暗さの深淵性と奥行き、悠久的な時間の流れの静寂性と静謐な自然世界との調和を感じることができると同時に、ひいては現代の環境問題や省エネ効果にも寄与するものであれば…と考えます。

そして何よりもこれらは、私の持論の一つである「高齢化社会問題は、憂うべきものばかりではない」というコンセプトの象徴的な具現性と感じていただければ幸いに存じます。いったん役割を終えて社会的には不要…?と自分で思っておられる、または世間からそのような扱いを受けがちになっている高齢者の方々こそ、ほんとうは長年にわたる時代の波とさまざまな人生経験に研磨されて高められた能力の、世界と調和すべき素晴らしい才能を秘めた存在になっておられるものなのです。そんな方々こそこの灯りのように、ふたたび力を結集して再度みずから輝こうとする時、それはありきたりの人工的な加工物ではなく、だれにも真似のできない叡智と真の人間性の光を放つものと思います。

 

 

 

 

 

                                     

 

 

 

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