弱視

 弱視とはお子さんが成長とともに視力が発育する時期に,正常な視覚刺激がないために視力の発育が十分に育たなく、たとえメガネなどをかけても視力が十分にでない目のことです。

 

 原因は遠視や乱視などの屈折異常や両目の屈折度数に大きな差がある場合、視線がズレている斜視がある場合などがあります。

 

 近視ではメガネをかけなくても近くを見る時にはピントが合いますので、弱視にはなりにくいのです。
しかし、強い遠視や乱視といった屈折異常があるときは、適正なメガネをかけないとピントが合うところがありませんので、弱視になることがあります。

 

 このときの治療はまず、屈折異常を矯正するための適切なメガネをかけることです。

 

 左右の屈折度数に大きな差があっても、弱視になることがあります。
 度数の強い方の目はあまり使わなくなるからです。
 このときの治療も屈折異常を矯正するメガネをかけ、必要があれば視力の良い方の目を隠して、視力の悪い方の目を強制的に使うようにします。
 このような治療をおこなうと半年から一年で視力が徐々に上がってきます。

 

 また、斜視があるときにも弱視になることがあります。
 視線がズレている方の目を使わなくなるためです。
 治療は屈折異常が原因の場合は、まずメガネをかけて健眼遮蔽を行います。
 視力がよくなって必要があれば後日斜視手術を行うこともあります。

 

 その他の原因には、白内障などの器質的な病気があって十分な視覚刺激が与えられない場合があります。
 このときの治療はその原因を取り除き、メガネや健眼遮蔽をします。

 

 視力が発達する時期にはかぎりがあります。だいたい8歳くらいといわれています。
 その時期までに治療をおこなわないと、それ以降では治療の効果があまり期待できません。
 また、感受性が高い早期に治療を開始すれば、治療に対する反応が良い傾向がありますので、早期発見早期治療が大切です。
 検診で見つかる場合もありますが、検診は一人一人をしっかりと見ているわけではありません。普段お父さんやお母さんがお子さんを見られていて、視線が外れていたり,見えにくいのではと感じられることがありましたら、眼科を受診されて検査を受けられることをお勧めします。

 

 

 

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