日記
2023年 千葉県公立高校入試 数学の図形問題
昨日、千葉県公立高校入試が終わりました。
自己採点の結果が良かった子も、悪かった子も、まずはお疲れ様でした。
「学校」という分類で考えた場合、人生を大きく左右するのは、中学でも高校でもなく大学です。
(もちろん、個人に依りますが……)
日本において、社会人になってからの就職先や給料は最終学歴(大学もしくは大学院)で決まります。
結婚して家庭を持つにしろ、半分以上の男女が、大学以降の出会いによって結ばれています。
「高校受験はどうでもいい」と言うつもりはありませんが、今回の受験結果に関わらず、今後のために、より一層の学習をお勧めします。
前置きはさておき、2023年度の千葉県公立高校入試の問題を一通り解いてみました。
受験生の皆さんは、文字の多さに驚いたのではないでしょうか。
「大学入学共通テスト」でも同じことが言えますが、近年、あらゆる教科で「読解力」が求められています。
まあ、当たり前ですよね。
日本にしろアメリカにしろ、どんな分野であれ、必ず言語を介して対話が行われます。
それが会話かもしれないし、メールや書類など、文章でのやり取りかもしれません。
いずれにせよ、読解力がなければ対話が成立しません。
長い文章を読ませ、その情報を基に問題解決手段を考えさせる。
個人的には、良い方向に受験内容が変わっていると考えています。
また前置きが長くなりましたが、2023年度の千葉県公立高校入試について。
数学で一問だけ、悩んだ問題があったので、その問題についての日記となります。
大問3、図形の最後の問題です。
間違いなく難問に分類されます。
ただし、補助線や複雑な計算は要求されず、気づいてしまえば30秒もあれば解けるので、見方によっては難問ではありません。
中学受験でよくあるパターンですね。
分類としては「悪問」になるのではないでしょうか。
基本的に、受験問題は小問集合で大問が形成されており、求めた数値や情報を利用して解き進めていきます。
俗に言う「出題者の誘導に従って解こう」というやつですね。
ところが、今回の図形に関して、最後の問題は誘導が無意味な独立問題となっています。
「小問2で証明した相似を使って解くんだろうなぁ」と素直に考えると解けません。
三角形ABEも三角形ADCも全く必要ないです。
問題を大きく見ると「相似を利用して解くのだから、誘導の意味がある」と言えなくもないですが……
ミスリードがあるが故に、難易度が跳ね上がっている問題の典型例でした。
私は残念ながら、5分でこの解法を思いつかなかったので、制限時間内では95点しか得点できませんでした。
「塾講師なら満点取れて当たり前だろ」と思うかもしれませんが、実際の入試問題は制限時間があるため、計算ミス無しで時間内に満点はなかなか難しいです。
ましてや、受験経験の浅い中学3年生は、今回の数学で満点を取るのは激難だと思います。
今回の入試問題から分かる通り、真面目に問題と向き合うと損をすることが多いです。
全ての文章を読む必要はないですし、誘導に従う必要もありません。
自分に有益な情報だけ抜き取り、効率よく情報を取捨選択しましょう。
ちなみに、弊塾の日記は有益な情報がほとんどありません。
この日記を最後まで読んでしまった人は、情報の取捨選択が甘いので、たくさん勉強して読解力を鍛えましょう。
以上「2023年 千葉県公立高校入試 数学の図形問題」についてでした。