KEIBOKUブログ(2025年2月)

 

 

少し春を感じさせる日もあったりして、今年の1月は意外に穏やかな気候でしたね。

体調を崩してお休みされる方もだいぶ減り、猛威を振るっていた風邪も落ち着いてきたようです。

 

 

さて先日、すっかり恒例となりましたが、都内の大学の授業をお借りして書道ワークショップを開催しました。

KEIBOKUの大学生や高校生が大学で、外国人生徒の皆さんの作品制作をサポートするのですが、ワークショップの後、今回参加した高校2年生の生徒に感想を聞いたところ、このように話してくれました。

「書道を長く続けていると、トメやハネ、ハライもできるのが当たり前だと思っていました。でも、誰かに教えてみると、これが他の人にとっては意外と難しいことなんだと気づきました。」

 

書道は続ければ続けるほど奥が深く、終わりのない世界です。長年KEIBOKUに通っている生徒の皆さんは、いつも黙々と努力を重ねていて、とても謙虚です。そのため、長い間の努力によって身についた自分の実力に本人が気づいていないこともよくあります。

 

そして、「外国人生徒の皆さんが書道に興味を持って、楽しそうに書いているのを見ていたら、自分も嬉しくなって、とても楽しかったです。」とも言っていましたが、普段のお稽古は地味で地道なものなので、このような特別な体験を通じて書道の楽しさを再確認してもらえたようです。

 

私が書道教室をやっていて一番嬉しいのは、こんな話が聞けたときです。

書くことが好きで通ってくださっている方がほとんどだと思いますが、

「書道を習ってきてよかった」と感じ、満足していただける瞬間に立ち会えることはなかなかありません。

地道なお稽古が一番大切ですが、違う環境に飛び込んでみたときにしか味わえない感覚もあるのかもしれませんね。

 

 

そんなことを考えていたところ、なんと、びっくりするようなチャンスが訪れました。

 

 

今年の7月、在シンガポール日本国大使館の協力を得て、KEIBOKU主催の書道作品展をシンガポールで開催することが決まりました。

 

急に話が飛び過ぎな感がありますが…..

 

昨年シンガポールを訪れた際に、日本大使館の職員の方々と面談する機会をいただき、ギャラリーを併設した素晴らしい施設を見学することができました。

 

「こんな場所で書道展を開催できたらどんなに素敵だろう」と夢のようなことを考えていたのですが、どうやらそれが実現しそうです。

 

これも不思議なご縁としか言いようがありませんが、願えば叶うこともあるのですね。

 

KEIBOKUに通ってくださっている方でしたらどなたでもご参加いただける作品展になりますが、

きっと「書道をやっていてよかった〜。」という笑顔をたくさん見ることができるのではないかと、今からワクワクしています。

 

展覧会の詳細については、KEIBOKUの皆様にはまず公式LINEでお知らせさせていただきます。

 

また、展覧会への出品やワークショップへご参加いただける方の募集もスタートしますので、ぜひチェックしてくださいね。

 

 

今年は年明けからあまりにもいろいろなことがあり、驚きの連続の中にいます。

これから書道展の準備も始まるので忙しくなりますが、そんなときこそ書道に集中する時間を大切にしていきたいと思います。

 

 

まだまだ寒い日は続きそうですが、

気持ちは暖かくして、

今月もお待ちしてますね♪

 

 

 

2025.2.1

平賀敬子

 

 

 


   

 

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