KEIBOKUブログ(2022年10月)

 

 

毎週末やってくる台風‥本当に悪天候続きの9月でしたが、

今月こそは、秋晴れの爽やかな日々になってほしいですね。

 

 

天気が悪い日は、教室に来られる皆さんや送り迎えをされる保護者の方々も大変なのでは‥と心配になるのですが、

KEIBOKUの生徒の皆さんは天候に左右されることもなく、いつも熱心に通ってくださり本当に有り難いことです。

 

 

夜遅い時間に来られる方々も、お仕事帰りだったり、学校帰りの中高生だったり、かなり疲れる時間だと思うのですが皆さんとても集中されています。

 

 

先月から昇格試験の練習が始まったからかもしれませんが特に高校生が頑張っていて、

受験勉強の合間に来ていたり、部活帰りでヘトヘトだったり、文化祭の準備などで忙しい時期だったり、

お腹もすいてるだろうしキツくないのかなと心配で聞いてみたところ、

「身体が疲れていてもここで集中する時間は気持ちいいです。」と答えてくれました。

 

 

身体を動かすと気分がスカッとしますが、

書道に取り組むと頭がスカッとするみたいです。

 

 

その感じを「目が良くなって視界が広がるみたいです。」と表現してくれた高校生がいて、なるほど〜と感心してしまいました。

 

 

 

 

集中と言えば最近、日本人とフランス人のご夫婦が娘さんとご一緒に入会されたのですが、

漢字は得意ではないとおっしゃっていたご主人フレッドさんが、あれよあれよという間に基礎的な練習を終えられました。

奥様と娘さんと一緒にお家でも練習されたようで、ご家族で書道をたのしんでいらっしゃる様子をいつもお聞きしてとても嬉しく思っています。

 

 

フレッドさんはフランスでは陶芸に取り組んでいらっしゃったそうで、

「陶芸は一瞬でも気を緩めると全てがだめになってしまうけど、書道も同じですね。書き始めて少しでも集中が切れると完成しません。」

と言われていました。

 

 

これを聞いて、やっぱり書道はすごく集中力を必要とするんだとあらためて思ったのですが、

たしかに陶芸のあの崩れていく様子と書道の字が崩れていく感じは同じなのかもしれません。

 

 

そして外国の方だからきっと月例の課題に取り組んでいただくには時間がかかるだろうという私の予想を裏切り、

先日書かれた課題作品にはみんながびっくり!

 

 

様々な経験をお持ちで集中力を磨かれているからだと思いますが、

お手本の特徴を良く捉えて、配置、空間の取り方も素晴らしく、とても初めての作品とは思えない仕上がりでした。

 

 

 

逆に漢字を見慣れている私たちは、何となく思い込みで書いてしまっている部分があるかもしれない‥とその時ふと思ったのですが、

思い込みを捨てて、もっと素直に集中して見ることができれば、さらによい作品を作ることができるのかもしれませんね。

 

 

 

そういえば、楷書しか書かれたことのない初心者の方に、草書体の古典を臨書してもらったことがありますが、楷書作品よりもそっくりに書けていました。

ご本人は「ビギナーズラックです。」とおっしゃっていましたが、見ることにものすごいエネルギーを使って集中された結果だったのですね。

 

 

 

集中するパワーで作品のレベルを上げることができたり、

また集中したことによって心身がリフレッシュして癒されたり、

「集中」は一粒でニ度美味しい⁈

これはやらない手はないというやつですね。

 

 

 

これから少しずつ涼しくなって、

芸術の秋本番です。

集中して何かに取り組むには最高の季節。

 

 

今月もKEIBOKUではみんなで集中力を発揮しながら、書道をたのしんでいきましょうね♪

 

 

 

 

 

2022.10.1

平賀敬子

 

 

 


   

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