KEIBOKUブログ(2022年9月)

 

 

 

8月後半は雨や曇りの日が多く、だんだん過ごしやすくなってきましたね。

 

今年の夏は海や山へのお出かけや、帰省された方も多いようで、子供たちから楽しかったエピソードを聞かせてもらったりしています。

 

日常から離れて新鮮な空気を吸って、普段とは違う体験をしてきた子どもたちはイキイキしていますね〜☆

いい気分転換ができたようでよかったです。

 

 

 

一般部の方々では久々に開催された和洋女子大学の夏季書道講座に参加された方が数名いらっしゃいました。

中には1期、2期、3期と通しで9日間受講された方も。

以前に比べるとクラスは随分少人数だったようで、ゆとりのある教室で、書道界を代表する先生方の実技指導をたっぷりと受けてこられた皆さんは疲れるどころかますますエネルギッシュになられていました。

普段はお仕事をされている方が多いので、どっぷり書道漬けになることが逆に気分転換になったのかもしれませんね。

 

とはいえ、連日朝から夕方まで、緊張感を持って各書体の提出課題に取り組むのは本当に大変なことだったと思います。

ご参加された皆様おつかれ様でした!

 

KEIBOKU一般部の方々は元々真面目な方が多くて、毎月の課題をほとんどの方が休まず提出してくださるのですが、

 

たまには外に出て、日々の稽古だけでは感じることが出来ない色々な刺激を受けて、学ぶことのたのしさを再認識してもらえたら嬉しいです。

また来年もぜひお仕事の都合をつけて参加してくださいね。

 

 

 

そしてたのしい夏が終わったら‥

次はいよいよ昇格試験ですね。

8月から少しずつ準備を始めている方もいらっしゃいますが、ここからは更に本気を出していきましょう〜!

子供たちにとっても、一般部の方々にとっても、

1年に1回の昇格のチャンスとなります。

 

毎年感じるのですが、子供たちも一般部の方々も昇格試験の後は書かれる字が確実にレベルアップしています。

目標があるとモチベーションも上がり意欲的に取り組むことができます。

そしてその頑張りが実力となって身についているのだと思います。

ぜひこの機会を大切にして書き込んでいきましょうね。

 

 

 

そして同じ作品を書き込んでいくとよくあるのが‥

特に一般部上級クラスの方の中には、

「もう訳がわからなくなりました〜」とか、

「何枚書いても同じに見えてきました‥」などの現象‥

実はそこがスタート地点なんです。

 

字形を整えたり配置などが上手くおさまるようになってからが作品作り。

墨の印象や線の変化などを工夫して自分の個性を出せる作品になるように、一枚一枚目標を設定して自分で考えながら書いていきましょうね。

 

 

 

でもお子様の場合は昇格試験だからといって急に厳しくしたり‥ということはもちろんありませんのでご安心ください。

 

教えてもらってやったことはその場限りになりがちですが、自分で気づいて出来たことはその時点でもう力になっています。

子供たちが自分の力でその時最高の作品を完成できるようにサポートしていきたいと思います。

 

 

学校の勉強のように決められたカリキュラムがある場合はそんな流暢なことを言ってられないかもしれませんが、

書道のような習い事では、到達するところは全然違っていいので、それぞれの個性に合った過程をゆっくり見守ることができるのが良いところ。

 

 

個性をより大切にしながら、本人も納得できる仕上がりにしていくのは難しいことですが、

地道にお稽古を続けて枚数と時間を重ねながら、「出来た!」という瞬間を見逃さない指導をしていきたいと考えています。

 

ちょっと「急がば回れ」的にはなりますが、ご理解いただければありがたいです。

 

 

 

ということで、今月は昇格試験や展覧会などだんだん忙しくなりそうですが頑張りましょうね〜!

 

 

2022.9.1

平賀敬子

 

 

 

 


   

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