KEIBOKUブログ(2022年8月)
毎日暑い日が続いていますが、
夏休みはいかがお過ごしでしょうか?
気温や水温が低くて学校のプールが中止‥
というのはよく聞きますが、
先日は暑すぎてプールが中止になったとか。
ほんと何でもありの不思議な世の中ですね‥
私が子供の頃は近所の川で泳いでいたので、
あのヒヤッとする冷たい水が夏の思い出の一つなのですが、
都会のプールは外でも温水プール並みなんでしょうね。
さて先日、春頃入会されたお子様の保護者の方からご相談がありました。
「KEIBOKUで書いてくる字は上達しているように思うのですが、学校のノートやテストの字が汚いんです‥」ということでした。
低学年のお子様なのでやっと教室にも慣れてきたかな‥という頃で、楽しそうに通ってくれているので問題はないと思うのですが、
保護者の方にしてみれば習い始めたらやはり結果が気になってしまいますよね。
でも残念なお知らせなのですが、字はそんなに簡単にいつでもどこでも上手に書けるようにはなりません(^^;
字を書くことだけに集中している時でもきれいに書くのは大変なので、
学校で先生の話を聞きながらとか、問題を考えながら字まできれいに書くなんて至難の業です。
特に連絡帳がきれいに書けたら一人前、
と私は思っているのですが、
色んなことを考えながら無意識に鉛筆を持ってもきれいに書けていたら、確かに実力がついていると言えそうですね。
また別の保護者の方は「夏休みに苦手な字の特訓をしようかしら」とおっしゃっていて、思わずとめてしまいましたが‥
出来ていないところを指摘されて、
それを何回も練習させられて、
もしまたダメ出しなどされたら‥
字を書くことが苦痛になってしまうかも。
それをやっていいことは一つもありません。
それより、「字を書くことは楽しいな」と思ってもらえれば心配しなくてもちゃんと上達するので、
今はじっと我慢ですよ。
子供たちは特にお家でほめてもらうのが一番嬉しいみたいなので、
良いところをみつけて褒めてもらって、
それが少し自信になって、
もっと書こうという気になって、
そうしたらまた褒められて、
嬉しくなって、
書くことがたのしくなって、
好きになる。
これで上手くならない人はいません。
ポイントは「良いところを見つけて褒める」
と、「結果をすぐ求めない」でしょうか。
字の上達はどうか長ーい目で見てくださいね。
そこで夏休みにおすすめの、子供の字がメキメキ上達する方法を一つご紹介しますね。
まず、赤ペンを用意してください。
そしていつもKEIBOKUでお子様が書いている課題を保護者の方がノートに書き写してみてください。
小学生の課題を侮るなかれ‥
KEIBOKUでペン字を学ばれている大人の方々はいつも、「小学生も中学生も本当に上手ですねー!」と作品を見てすごく褒めていらっしゃいますが、
自分が書いてみるとどれほどそれが大変かご理解いただけるのではないかなと思います。
ちゃんとトメ、ハネ、ハライは出来てますか?
筆圧はしっかりかけられてますか?
字の形をよく見て書けましたか?
中心は合ってますか?
マスの中で位置はちゃんと取れてますか?
凄い集中力を使われたのではないでしょうか。
書き上がったらお子様に先生になってもらってビシバシ添削を受けてくださいね。
添削してもらったら、
もちろんやり直して、
もう一度確認してもらいましょうね。
これは実は教室に通われている方が実際によくお家でやられていることなのですが、
先生役になって大人が書いた字を添削した子供たちはとっても嬉しそうで、ますますやる気になっていました。
難しい問題が解けることも素晴らしいのですが、
簡単なひらがなを美しく書けることも素晴らしいということを認めてあげて、
是非一緒に取り組んでみてくださいね。
さあ今月はこの暑さを満喫しながら、
心の中は涼やかに、
集中して書に向かいましょうね〜
2022.8.1
平賀敬子