KEIBOKUブログ(2022年7月)

 

 

梅雨が終わって急に真夏のような暑さですね。

あまりにも突然だったので身体がまだついていかない感じ‥

これからが見頃かなと思っていた紫陽花が満開のまますっかり干からびてしまった様子もとても不思議な光景です。

 

何はともあれしっかり暑さ対策をして熱中症にならないように気をつけなければですね。

マスクをはずして、水分補給を忘れずに。

 

 

 

教室に入ってくる時に真っ赤な顔をしてハアハアと息苦しそうにしている子供たちに、

「マスクはずした方がいいよ。」といちいち声をかけていますがほとんどがはずしません。

一旦はずした子も、「やっぱりしてないと落ち着かないからマスクつけます。」と言ってすぐにまた着用。

 

幼児や一年生でも「マスク取るのははずかしいよ〜。」とか「マスクはずすと怒られるんだよ。」などと言っていてびっくりです。

 

 

まずは大人が取らなくては、と日々マスクなし生活の私はそんな子供たちから「先生だめだよー!」と注意されてしまう始末‥(^^;

 

 

そんな様子を見ていた教室の大人の方々や保護者の皆様の間で、「この暑さの中でこの状況は危険なのでは?」という声が上がっています。

 

この状況というのは、子供たちがすっかりマスクを取ってはいけないと思い込んでしまっていることです。

 

誰も見ていなくても、取っていいよと言われても、

それでも取れないと思っている事実。

もう、物を盗んではいけませんというのと同じくらいの徹底ぶりになっています。

 

 

大人は時と場合に応じてマスクをつけたり、はずしたりが出来ますが、

子供は一歩家から外に出ると今やそれが出来ない状況です。

 

 

私は幼い頃、すごく恥ずかしがり屋で、先生に自分から挨拶したりも出来なくて、

話しかけられても何も応えられないような子供だったので、

もし今のような状況だったらどんなに苦しくてつらくても「マスクをはずしていいですか?」とは聞けなくて我慢をしただろうなぁと思います。

 

だから子供たちに「取った方がいいよ。」とか「取ってもいいんだよ。」と毎日言っているのですが、キョトン‥としたみんなの様子を見るとこんな事を言ってる自分は変??とちょっと落ち込みます。

 

 

大人でもマスクをしていると水分補給することをつい忘れてしまうのに、子供にとってそれは命の危険に繋がりかねないのではと思うのですが‥

 

 

もうここまでマスク着用が浸透してしまって、取ることはだめなんだと信じている人が多いので、無理矢理はずしましょうとは言えませんが‥

 

でも少しずつ、子供たちの気持ちに負担がかからないように、

大人も一緒にマスクをはずす練習をしていきませんか?

とりあえず、KEIBOKUに来る時や帰る時は取ってみるとか、お稽古中はしないとか‥

 

 

KEIBOKU関係者でも、もう気づいている方々はまずは大人からということで、思い切ってマスクをはずされていますし、

さらに、子供たちには人の表情を見て感情を読み取って、そして相手の気持ちを慮りながら、たくさんの人と関わりを持って成長してほしい‥ということを常々話し合ったりもしています。

 

 

長い間、家族や一部のTVに出ている人々の顔ぐらいしか見ていないというこの異常な状況が子供たちの人間としての成長に影響しないことを祈るばかりですが、

大人の私たちも子供たちの笑顔を見て癒されたり、

怒っている顔や悲しんでいる顔を見て心配したり、

そんな風に刺激をもらって生きているので、マスクで半分顔が見えないこの状況は悲しすぎます。

 

 

感染症から身を守るという役目だったマスクが、今は違う意味で子供たちを縛っているということ、

そしてこれから暑さが続いていく中でそれが危険であるということをまずは大人の方々に気づいていただきたいと心から願います。

 

 

とにかく無理をしないで、

身体に負担をかけない生活を心がけましょう。

 

心静かに集中すると暑さも和らぐと言われますが、

そんなひとときを過ごしていただけるように今月も教室でお待ちしてますね。

 

 

 

2022.7.1

平賀敬子

 

 

 

 


   

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