KEIBOKUブログ(2021年12月)

 

季節は秋から冬へ。
そしていよいよ年末ですね。


今年KEIBOKUに入会された方々も、教室での時間が徐々に生活の一部になってきたのではないかなと思う今日この頃。
皆さん書くことをたのしんでいただいてるでしょうか?


昨年に引き続き今年も人との交流の場は少なかったようですが、KEIBOKUに通われる皆さんは書道を通して世界を広げていらっしゃるようです。

 

 

レストランにお勤めされているHさんはお店のメニュー看板を書く担当になられたそうです。

メニューの字が前から気になっていたそうですが、
「こんな機会があるなんて、書道を習っていてよかったです。自分が書くことで、もしお客さんが増えたらとっても嬉しい!」とおっしゃってました。

お料理を選ぶお客さんの立場になったら、読みやすくきれいな字で書かれたメニューの方がいいですよね。
それが気持ちのこもった手書きならなおさら、お料理も美味しそうに感じて、お店にとってもきっとプラスになると思います。

 

 

またペン字と筆ペンの練習をされているA さんは先日、お友達の結婚式で渡す御祝儀袋を書かれていたのですが、これがびっくりするほど上手!
若い人がこんな綺麗な字を書いたら驚かれるに違いない。
今や御祝儀も振り込みで‥など簡略化されているらしい世の中に逆行するように、
相手のことを思いながら御祝儀袋を買いに行って、
練習をして筆で文字を書いて、そして直接渡すことは、本当に心がこもったお祝いです。
きっとお友達にもAさんの気持ちが伝わって喜んでもらえることと思います。

 


そしてちょうどKEIBOKUに入会されて一年がたつFさんは、上京、就職された後すぐに世の中がパンデミックでテレワークとなり、ご自宅で過ごす時間が長く知り合いも少なくて‥と言われていたので私はひそかに心配していましたが、
この一年間書道に取り組まれた結果、
初心者でのスタートから、目標の競書誌での1級を取得、10月には大きいサイズの作品を初めて書いて昇格試験にも挑戦してニ段まで昇格されました。
「まさかこんな大きい紙に書くことになるとは想像もしてなかったです。」と言われていたFさん。
思わず作品と一緒に写真を撮って、郷里のお母様に送ってもらったのですが、お母様もびっくりですよね。

そして先日はお友達と一緒に日展で私の作品も観てくださり、その後はお寺での写経会にも参加されてきたとか。
共通の趣味を持つご友人もできて、お出かけされたことを楽しそうに話される様子は一年前とは別人のようで何だか嬉しかったです。

 

 

それから長年ペン字を習われていて、今は資格を活かして教えていらっしゃるMさんは、ご友人関係から誘われてさらに幅広く学びの場を提供する活動に参加されることになったそうです。
「緊張するけど思いきってお引き受けしてよかった」とおっしゃっているMさん。
来年からは活躍の場が増えて、ますます忙しくなりそうです。

 


こんな風に学んでいることが何かにつながり、楽しみが増えていく体験をされている方々からお話しをお聞きすると私もとても嬉しくてワクワクします。


皆さんきっかけはそれぞれですが、始めた時にはもう何かが動き出して、新しい出会いがあって、そして環境がだんだん変わっていくみたい。


まだまだ停滞感のある世の中ですが、
どんどん前向きに進んでいらっしゃる皆さんから明るいパワーを感じています。

 

また1か月後には新しい一年が始まります。
何かと慌ただしい年末ですが、
今月は身の回りを整え、気持ちをリセットして、
スタートに備えていきたいですね。

 

2021.12.1
平賀敬子

 

 


   

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