KEIBOKUブログ(2021年7月)

 

 

KEIBOKUブログ


梅雨らしい日々が続いています。
雨の日も風の日も教室に来てくれる皆さん、そして送迎してくださる保護者の皆様、本当にありがとうございます。

急な豪雨や雷など、そんな時はどうか無理されないようにしてくださいね。
振替対応させていただきますのでご一報お願いします。

 


さて…7月になったということは、もう2021年も半分が終わったということです。


世の中、色々と停滞している感じではありますが、時間は容赦なくどんどん過ぎていきます。
出来れば残りの半年間も有意義に過ごしたいですね。

 

嬉しい計画や予定があればそれを楽しみにして、前向きに明るく過ごせるのですが、
なかなかそれもかなわない今日この頃…


先日、中1の生徒が学校で9月に予定されている林間学校のことを話してくれました。
「去年は修学旅行も中止になってしまって何にも楽しいことがなかったからすごくたのしみ〜!」
「でも、もしこれも中止になったら、学校に行きたくなくなってしまうかも…」


そりゃあそうですよね。
去年から小学生も中学生も本当に我慢して頑張ってますから、友達との楽しい経験を是非ともさせてあげたいです。

 

 

 

そして一般部の中には、コロナ禍で仕事内容や職場環境が激変し、とても大変な状況であるにもかかわらずKEIBOKUに通って来られるている方々がいらっしゃるのですが、


色々と話していて、本当にきついだろうなと思い、「お仕事が忙しいようだったら書道はしばらくお休みにしたらどう?」と聞いたところ、


「仕事が今大変だからこそ、プライベートが充実していないとただ仕事だけに追われて時間が過ぎていくような気がするんです。だからここに来る時間は何としてでも確保したいんです。」という切実な答えが返ってきました。

 

また主婦の方は、ご主人がテレワーク、お子様がオンラインでの授業で在宅ということで、一日中食事の支度などの家事に追われて、「唯一、この時間が一人でホッとできる時間です。」と言われていました。

 


この不安定で先が見えない中で、
皆さん心を保ち、有意義に過ごせる場所を必要とされているように感じます。

 

 


私は教室で幼児から小、中、高校生、大学生、そしてお勤めの方や主婦の皆さんなど多くの方々と日々接していますが、

 

大学生をはじめ若い人たちもこの状況を理解してまわりに合わせた行動をするように努力しています。


そしてもっと小さい子供たちは大人が耐えているのを見て、自分たちも我慢しようと必死で頑張っています。


それはみんなの普段の態度からひしひしと伝わってきます。


そんなみんなから時々ぽろぽろと出てくる言葉は、決して不平や不満ではなくて、もっと頑張ろうという気持ちです。

 

でも…

自分の本当の思いを口に出せないままだと人間は病んでしまいます。

みんなが大変なんだから…
もっと大変な人がいるのだから…
自分が我慢するのはあたりまえ…

と思う必要はないし、
頑張りすぎる必要もありません。

 

今は自由に発言することが憚られる雰囲気があり、まわりに同調して生きることを求められてるような気がします。

 


この間、高校生女子から聞いたのですが、体育の授業で先生がマスクを外すようにと言われたらしいのですが、男子は外していたけど、「女子は恥ずかしいからマスクしたまま頑張りました!」ということでした。

頑張るところが違います。
これでは命が危険です。

 


それからバスで通ってくる小学生が、家にマスクを忘れてしまい、ずっと口と鼻を手で覆ったまま教室に到着したこともありました。
バスに乗ってる間、誰かから怒られるのではないかと怖くて手を顔から外せなかったそうですが…

マスクもニューノーマルだとか言われてますが、
子供がこんな思いをするなんて…
とても違和感を感じてしまいます。

 


最近では炎天下で特に人と話すわけでもなく一人で歩いている人たちでもほぼ100%がマスクをしています。
はたしてこんな暑い日にこの状況で必要?と思うのは私だけでしょうか…

 

これからまたもっと暑い暑い夏がやってきます。
マスクをしていると水分補給が減ったりして熱中症の危険が高まるそうです。
マスク着用は今のところ法律で決められているわけではないようなので、必要な場所以外では臨機応変に外すことが身体のためにとても大事だと思います。

 

まずは大人が、無理をする必要はないということを子供たちに伝えていかなければ…

 


色々とあまりにも不思議なことが多く、何をどうすれば普通に快適に過ごせる生活が戻ってくるのかは分かりませんが、一人一人が冷静にしっかり考えて、この現実に気づいていくしかないと思います。

 

それはみんなが急いでワクチンを接種するとか、マスクをして人との距離を保つ、というようなことなどで解決されるという単純なものではないようです。

 

自分の心と身体を大切にして、免疫力を上げていく生活をするのが一番大切ですし、人と人との繋がりももちろん大切。そして言いたいことが言える環境も必要です。

 

 

色々思うことを書いてしまいましたが、
せめて書に向かう時間は心穏やかに、
余計なことを考えることなく、
書くことに集中して、
気持ちをリフレッシュしてもらえるように、
出来ることは限られていますが、
これからもそんな場を提供していければと思います。

 


2021.7.1
平賀敬子

 

 


   

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