KEIBOKUブログ(2020年10月)

 

あっという間に夏が終わり、すっかり涼しくなりましたね。
冷房も暖房も使わなくてもいい日々は快適で気持ちいいです。


KEIBOKUでは、そろそろ「書道生活」に出品されている方々の昇格試験〆切に向けてのラストスパートです。
皆さん暑い暑い時期に汗をかきながら、何枚も練習を重ねてこられたので、納得出来る作品を仕上げてほしいと思っています。


そして、学生部でも今月から「書聖」の昇格試験が始まります。
前回は4月だったのですが、自粛要請があり教室を開けることが出来なかったため残念ながら中止とさせていただきました。
あれからもう半年がたちましたね‥
6月から無事お稽古を再開することができ、しかも以前より集中できる環境となったので、この3ヶ月でみんな相当上手になっているように感じています。是非、昇格試験でその実力を発揮しましょうね。

 

 


さて、この半年間で世の中が大きく変わってきましたが、色々違和感を感じながらも、何となくこんな生活にも慣れ、つくづく私たち人間って順応性があるなぁと思う今日この頃です。

 

去年の今ごろは、まさか一年後こんなことになっているとは思いもせず‥
ちょうどイギリスで今年の3月開催予定だった作品展で書道パフォーマンスを披露することが決まり、そのメンバーで最初のミーティングをしていました。


インドカレーを食べながら‥出発までに準備することや、練習すること、その日程を決めたり。
前列がないことに挑戦するので、不安半分、期待半分、メンバーみんなドキドキ、ワクワク。


そんな様子を私はイギリスに住む友人、コリーナに伝えていました。


コリーナは何度かこのブログに登場していますが、いつもお世話になっているスカウス・ハウスさんからの紹介で知り合った、とっても素敵なイギリス人女性です。

 

2018年の夏初めて会った時、コリーナはJETAA  UK という、日本での語学指導プログラム(JET )を終えて帰国した、イギリス人のための同窓会組織での活動をしていました。

 

KEIBOKUがリヴァプールのライブハウス「ジャカランダ」で開催する作品展で、JETプログラムの紹介をすることになり、その打ち合わせで初対面。
日本で10年以上も仕事をされていた経験があるので、日本語ペラペラ、日本のことが大好きで、日本人のことをとても理解していて、日本人より日本人らしい⁈そんな感じがする人でした。


作品展も無事終わり、リヴァプールでJETAA が開催していた別のイベントにも伺ったりして何度か会った後私は日本に戻りました。
コリーナはその後、新たな可能性に向かって故郷リヴァプールを離れ、ロンドンの大学で東洋美術の勉強をスタート。そして勉強の傍ら彼女が博物館でのボランティア活動をしていた時、今回のこの企画に繋がるチャンスを見つけてくれて、そのおかげで私たちが国立の博物館、ワールド・ミュージアム・リヴァプールで次の作品展を開催できることになりました。

 

ミュージアム側との打ち合わせもコリーナがアレンジしてくれて、それに合わせて翌年2019年8月、私はまたリヴァプールに向かいました。
緊張の打ち合わせとビデオ撮影‥
出発前に、ミュージアム内で流される映像の撮影をするとは聞いていたのですが、思っていたより随分本格的な撮影にびっくりで、ほとんど固まった状態でしたが何とか無事終了。
コリーナとスカウス・ハウスの山本さんのおかげで思ってもみなかった体験をすることができました。

 

 

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撮影の合間にミュージアム関係の皆さんと行ったレストランでのランチも忘れられない思い出になりました。
向かって私の左側、おしゃれなブルーヘアーの女性がコリーナです。


短い滞在を終えて私が帰国する日、コリーナも別便で来日し、まるで日本の家族のような方々に歓迎されている様子を見て、たくさんの人が彼女の来日を楽しみにしていたことを知りました。こんなに優しくて気遣いができて、一緒にいて楽しく癒される人はなかなかいないので当然ですよね。
私も仲間に入れてもらってたのしい時間を過ごしたり、コリーナは日本各地を巡ってファミリーの方々と過ごした後イギリスに帰国。そしてそれから3月のイベントに向けての連絡を取り合うようになりました。


ミュージアムの担当の方との大切なやり取りが何度もありましたが、コリーナの全面協力のおかげで問題もなくスムーズに準備が進み、並行して、日本では参加メンバーのパフォーマンス練習も始まり、本当にめちゃくちゃ忙しいけど緊張と充実の日々でした。

 


そして‥
今年の2月ごろから少しずつ何かが起こり始め、あれよあれよという間に日本だけでなく、世界中が想像もしなかった状況に‥‥

 

毎日のようにコリーナとミュージアムの担当の方と連絡を取り合い、一刻一刻と状況が変わっていく中、それでも予定通りの開催を目指して動いていましたが、結局出発ギリギリになって渡航中止が決まりました。
今思えばどうすることもできない状況でしたが、その時はただ虚しくて気持ちが潰れていくようでした。

 

キャンセルすることができた航空券の代金も、返金手続きが完了したのは何とつい先日のこと。英国航空が前代未聞の状況で混乱が続き対応が遅れたため、参加者の皆さんには本当に長い間ご迷惑をおかけすることとなってしまいました。
半年が過ぎてやっと今、ひと段落‥という気持ちです。

 


イギリス行きが中止になってからもコリーナとのメールのやり取りは続いています。それはほんとに拙い私の英文と、コリーナの完璧な日本文で。
私が日本語で書いた方がコリーナは理解しやすいと思うのですが、私は自分の練習のためと思い頑張っています。
いつもポジティブで前向きな彼女はやはりオンラインとなった大学での研究に邁進していて、それに関連して時々日本の古典文学についての質問が来たりするのですが‥いやはや、情けないことに日本人でも難しいでしょ‥と頭を抱えたりしています。

 

参加予定だったKEIBOKUメンバーもみんな元気です。今は学業プラス書道の昇格試験に向けて猛練習中です。
目の前のことに気持ちを込めて一生懸命取り組んでいる姿は見ていて感動するほどです。

 

この閉塞感のある生活もきっといつかは終わり、もっと自由な日々がやって来ると思います。
その時にまた新たなチャンスに向かって動き出せるように、今は下積み生活⁈のような気がしています。出来ることをコツコツと続けながらその時を待ちたいと思います。

 

作品展のために一緒に準備をしてきたKEIBOKUの仲間と、お世話になったコリーナ、それからスカウス・ハウスの皆さんにはちょっと落ち着いた今、あらためて感謝の気持ちでいっぱいになっています。
どうか引き続きこれからもよろしくお願いします。

 

そしてコリーナですが、彼女は今もロンドン在住で、オンラインでの英会話レッスンもやっているようです。日本からの受講も可能らしいので、もしご興味がある方は私までご連絡くださいね。
こんな素敵な先生、普通は見つからないと思いますよ(^ ^)

 

2020.10.1
平賀敬子

 

 


   

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