KEIBOKUブログ(2020年9月)

 

まだまだ暑い日が続いていますね。
でも朝晩は涼しい日もあって‥ちょっと秋の気配も感じられる今日この頃。
学校の夏休みも短くなったところが多かったみたいで、「宿題に追われててKEIBOKU行くのを忘れた〜」という人が何人かいました‥
ちゃんと振替をしましょうね(^^)

 

KEIBOKUでは、7月の工事に続いて、8月は教室のレイアウトを少し変えました。
先月入り口に取り付けたスライド式網戸はとても役に立ってくれているのですが、それが今まで一般部の方々の半切作品を見ていた場所を塞ぐことになってしまい‥

これから始まる昇格試験に備え、新たに場所を考えなければいけないという必要にせまられ、やっと重い腰をあげました。


前々から考えなくちゃなぁとは思っていましたが、なんせとても狭い空間なので、どうすれば良いものやらいい考えが浮かばず、延ばし延ばしになっていました。
やむを得ずでやったのですが、これが意外に好評。小学生から大人の方々まで皆さんに色々とほめていただきました。


ちょっとしたことなのですが、それだけで気分が変わり、そして教室内の気の流れもよくなったような感じがしています。
こんなことならもっと前からやっておけばよかったです(^^;

 


さて今年の「書道生活」の昇格試験出品要項が発表され、一般部の皆さんは早速8月から取り組まれています。
大人になってからの「試験」というと、とっても気が重いのでは‥と思いきや、何だか皆さんいきいきとしていらっしゃる。
1年間コツコツと積み上げてきた実力を発揮する時が来た!という感じでしょうか。


1級までは毎月の課題を提出して合格すれば昇格するのですが、それ以降はこの試験を受けないと昇格はしないので、これが1年に一度のチャンスとなります。

 

試験は半紙作品だけでなく、その6倍くらい⁈の大きさの半切作品も書かなければいけないので、体力も気力も‥そして場所も必要です。
書道を始めてからやってくる、第一関門のようなものがこの半切作品制作かもしれません。

 

皆さんご自宅で書かれたものを、写メで送ってくださったり、教室に持って来られたりして、それを私が見て色々とアドバイスするのですが、昇格試験の時はついつい口調が厳しくなってしまい、きつい言葉が出てしまったり‥ごめんなさい(^^;

 

一般部の中には海外から毎月、書道生活に出品されている方もいらっしゃってEMS (国際スピード郵便)でのやり取りをしています。
パンデミック時は国際郵便事情も最悪で、作品到着まで1か月ほどかかったこともありました。
せっかく練習して仕上げられた作品が締め切りに間に合わず出品できなくて(高い送料もかかっているのに‥)、私の方が申し訳ない気持ちになっていましたが、ご本人はそんなことはなんのそのという感じで、一度も休むことなく作品を提出してくださっています。


実際にお会いすることなく遠隔での指導、そして身近に書道仲間がいるわけでもない環境の中で、毎月毎月半紙だけでなく半切作品の出品も続けるのは大変だと思うのですが‥
LINEを使っての指導では、「今回は墨量に気をつけて書いてみました」とか「今回は傾きを意識しました」などご自分で目標を設定されて取り組まれていて、その意識の高さにいつもただただ感心するばかりです。


8月号ではこのSさんの半紙作品が写真版として紹介され、ご本人も喜んでいらっしゃいましたが、気合いの入った力強い線で半切作品も書かれているので、こちらの方も写真版として掲載される日は近いのではないかなと思っています。


そんなSさんのように、目標を持って書くことができればモチベーションも維持することができるのかもしれません。
同じことをする方がラクなので、私たちはついつい変化しないままになりがちですが、何かが変わると全体が変わるような気がします。
大きい変化ではなくても小さい変化を重ねることで確実にレベルアップできるのではないでしょうか。

 

ちょうど今は昇格試験の作品作りに皆さん向き合っていますが、自分なりの課題を持って書いてほしいと思います。
例えば、強い線で書いてみるとか、墨量を増やしてみるとか、空間を意識してみるとか、字の大小に気をつけるとか‥色々ありますが、
いきなり全部を意識して、それで上手くいけばもちろん素晴らしいですが、実際はあちらを立てればこちらが立たず‥ということの繰り返しになると思います。
それですぐ、「上手く書けない〜」とか「訳がわからない〜」と落ち込まず、一つずつ進むことが大切です。
何となく書き始めるのではなく、一枚一枚目標を決めて取り組んでみましょうね。
最終的にはその頑張った積み重ねが作品をグレードアップさせてくれますよ(^^)

 


すでに教師認定されていて今回は試験を受けられない方々も多くいらっしゃいますが‥
そんな皆さんこそ、自分なりの目標設定をしてさらに前進してほしいなと思っています。
基本的なことが出来ているベテランの方々なので、もっと表現力の幅が広がるようなことを是非。
課題を見つけて変化していきましょうね。

 

この半年間でKEIBOKUも随分雰囲気が変わりました。
変わらざるを得なくて変わった部分もあれば、何となく変わってきた部分もあります。
きっと今年、2020年は変化の年なんでしょうね。
これからも変化することを恐れず、面倒くさがらず、たのしみながら流れに乗っていければいいなと思っています。

 


学生部も10月は昇格試験です。
前回4月は教室がお休みで試験を受けていただくことができなかったので、楽しみにしてる人が多いみたいです。
子供たちの場合は試験といっても、いつもと同じで、何のプレッシャーもありませんのでご安心くださいね(^^)
楽しくのびのび書いて昇級、昇段を目指しましょう!!

 


2020.9.1
平賀敬子

 

 


   

過去の掲載分はこちらから