KEIBOKUブログ(2020年4月)

 

もう1か月ほど前のことになりますが‥
3月の教室の準備も整い、手本も用意して、さあ皆さんが来てくれるのを待つばかり‥
という時に突然、教室をお休みするということを決断しなくてはならない事態となってしまいました。


急な連絡となってしまい、本当にご迷惑をおかけいたしました。
突然のことであったにもかかわらず、皆さんがすぐご理解、ご協力くださりとても助かりました。
本当にありがとうございました。

 

学校も休校となり、子供たちも、保護者の皆様も本当に大変な1か月だったと思います。
KEIBOKUとしてお力になることが何も出来ず、本当に申し訳ございませんでした。


色々と制限はまだありますが、今月13日からまた気持ちも新たに、教室を再開したいと思います。
どうぞよろしくお願いいたしますm(__)m

 

 

 

そして、本当なら今回のこのKEIBOKUブログでは「第3回KEIBOKU書道作品展inリヴァプール」の様子をお伝えする予定でしたが‥

 

この1か月の間に世界情勢がどんどん変わり、私たちが行くはずだったイギリスでもコロナウィルスの感染者が瞬く間に増えていき、とうとう渡航制限まで出て、そして会場のワールド・ミュージアム・リヴァプールも5月まで休館という事態になってしまいました。


状況が許す限り渡英してイベントを開催するという方向で準備を進めていましたので、中止すると決定するまでの間、参加者の皆さん、またそのご家族には大変なご心労をおかけすることとなってしまいました。

この様な世界情勢の中で、自分達の予定がそれに深く関わっていてパニックになってしまっても全然おかしくないような状況でしたが、皆様がとても冷静に事態を把握されながら静かに見守ってくださったおかげでとても救われました。

 

またこの3月のイベントに向けて、準備、練習してきたことが白紙となってしまったパフォーマンスを担当するメンバー、お手伝いをしてくださっていた方々も、一生懸命やってきたからこその虚しさをたくさん感じられていたと思いますが、
それでもみんなが明るく、変わらず前向きでいてくれることが今の私の励みになっています。

 

この1か月の間、初めて長期で教室を休まなければいけなくなってしまい、そして一般部の方々が努力を重ねて出品された展覧会が中止になり、また長い間みんなで準備をしてきたイギリスでのイベントが中止になったり‥
と辛いことが重なり、一体どのように気持ちを収めればよいのか分からない日々ですが、日本中、世界中でもっと大変な思いをされている方々がたくさんいらっしゃる今、どんなことでも受け入れて静かに前進するしかないと考えています。

 


実現しなかった今回のイベントですが、開催に向けて現地の方でも本当にたくさんの方々にお世話になりました。


会場の準備、そして当日の細かいスケジュールの打ち合わせを続けてきて、最後はミュージアムが休館してしまうまで、私たちのことを心配して連絡を取り続けてくださったワールド・ミュージアム・リヴァプールのレイラさん。


2月ごろから現地の状況を随時報告してくださり、リヴァプール大学やチェスター大学、日本人会のたくさんの方々に宣伝して、イベント開催を応援してくれていたスカウス・ハウスのえりさん。


そしてミュージアムや大使館の方との連絡や交渉全てに関して手伝ってくれていたJETAA North West のコリーナ。コリーナは「私たちは同じ船に乗ってるんだから」と言いながら、ロンドンでの自分の生活が大変な状況になってきてからも私たちのことを常に考えて励まし続けてくれました。


航空券手配に関してはHISの皆様にこの普通ではない大混乱の中で大変お世話になり、最後まで力になっていただきました。


スカウス・ハウスの山本さんには企画の段階から全ての行程においての手配、現地との調整、宣伝、翻訳、そしてキャンセルとなってからの事後処理など最初から最後まで多大なお世話になりました。

 

予定通り渡英出来なかったことで、皆様がせっかく準備してくださったことが無駄になり、各方面にご迷惑をおかけしてしまうことになってしまいました。
今回のこのイベントに関わってくださった全ての方々に心からお詫びと御礼を申し上げたいと思います。

 


まだワールド・ミュージアム・リヴァプールは休館中ですが、そんな中、実は担当してくださっているレイラさんから、来年またこのイベントを開催しましょうというご提案をいただいています。


オリンピックの延期も決まり、まるで2020年をもう一度やり直すような感じですが、また新たなチャンスをいただきました。
もう一度チャレンジ出来るのであれば、今回よりもさらにパワーアップしてもっと充実した内容のイベントになるように準備していこうと考えています。

 

困った状況、辛い状況が続いてもそれはいつかは終わるということ。
助けてくれたり、応援してくれる人は必ずいるということ。
それを信じて前進するしかない。
ということを今、身にしみて感じています。


これからもまだ世界の状況はどうなっていくのか分かりませんが、私たちは希望をもって進みます。
また一年後、楽しい報告ができますように!

 


2020.4.1
平賀敬子

 

 


   

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