KEIBOKUブログ(2020年3月)

 

気温の変化が激しい今日この頃‥
暖かいと思ったらめちゃくちゃ寒くなったり‥
こうしてだんだんと春に近づいていくんですよね。
この寒さもあと少しの辛抱でしょうか‥

 

でも思えば早いもので、2020年になってもう2か月が過ぎました。
ついこの間、書き初め練習をしていたと思ったら、もうすぐ卒業・入学のシーズン。
KEIBOKUでも2月から新学年での稽古がスタートしました。


学年が上がって課題は少しずつ難しくなったのですが、みんな張り切って書いているからか、何だか上手くなったみたい‥


特に新1年生なんて、このうまさ!

 

101FFDF9-6EEC-4D4B-8719-4C8BBD837E1A.jpeg


今はまだ幼稚園や保育園に通ってる皆さんです。
難しいと思う「うめ」という字を大人顔負けの筆遣いでこんなにしっかり書いていてびっくり!

 

1ヶ月間、毎回教室に来るたびに同じ課題を6枚書いて添削してもらうのですが、あきることなく一文字一文字をもっとよく書こうと思ってがんばっている姿は本当に幼児なの??と思ってしまいます。

 


一方、すっかりKEIBOKUに通い慣れたもう少し大きい人たちの中には、「失敗したー!」と言って半紙をぐちゃぐちゃに丸めてる人が‥
一文字書いてはあきらめ、また一文字書いてはあきらめ‥なかなか二文字目に進まない人も‥

 

そんな生徒を見ると必ず「たくさん失敗したらいいんだよ。失敗したのをどんどん先生に見せてね。」と声をかけるのですが、それでもなかなか見せてくれない人がいます。
きっとお手本を見る力があるからこそ違いが分かり納得できないのだと思います。

 

その気持ちもよく分かるのですが、途中で失敗があっても最後まで書ききり、その都度添削を受けている生徒の方が全体のまとめ方が上手くなり、結果いい作品が出来上がっているようです。

 


納得いく作品を作るにはたくさん失敗することが一番大切だと私は思っています。
失敗すればするほど、どうなれば失敗なのかが分かり、そしてどうすれば失敗をさけることが出来るかがだんだん分かってきます。
その過程を飛ばしていきなり1枚目から最高の作品を書こうと思ってもそれは無理なことなんだと思うのです。

 

失敗ばかりするのは何だか時間を無駄にしているような気がするので、「一枚で成功するぞー」と思って取り掛かるのかもしれませんが、それは「なるべくたくさん書かないで成功するぞー」ということと同じで、そんな欲がある時にいい作品なんて出来ないもんなのではないかな‥
失敗を受け入れ、先に進むあきらめ⁈のようなものも必要なのかも‥

 


そう言えば大分昔、長女が小学校を卒業する時に親からのはなむけの言葉を書いて渡すというのがあり、私は「七転八起」と書いたのですが、そのあと長女から「お母さんがあんなこと書くから私は失敗ばっかりするんじゃないの‥」と言われてしまいました。
確かにはなむけの言葉としてはマズかったかなぁ?とその時は考えてしまいましたが‥

 

でも人生なんて失敗してなんぼですよね。
失敗はおそれるものではなくて、乗り越えるもので、その経験がなければ成功なんてないし、何が成功かも分からないままになってしまうのではないのかなと思うのです。

 

話がそれてしまいましたが‥
「書道も失敗してなんぼ」なので、どんどん失敗して、失敗したものを恥ずかしがらずに見せてくださいね。
たくさん失敗することでもっと強い自分になれるかもですよ。

 


保護者の方で教室に入るお子様に「しっかりいい字を書いてきなさいね!」と送り出される方は多いのですが、


そうするとお子様は「しっかり書かなくちゃ」「失敗しないようにしなくちゃ」などと思ってしまったりするので、

 

これからは「たくさん失敗してきなさいね〜!」と送り出してもらうのもいいかも‥などと考えています(^^;

 

KEIBOKUでは私たちが、結果ではなくて頑張ってることをいつも見てますから安心して失敗しに来てくださいね。

 

 


♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪

 

 

「第3回KEIBOKU書道作品展inリヴァプール」

 

開催まで1か月を切りました。

ワールド・ミュージアム・リヴァプールだけでなくその翌日、3/29に日本食レストラン「Etsu 」でもワークショップなどの書道イベントをやらせていただくことになり、準備に拍車がかかっています。

 

参加者の方々が書かれた作品は只今表具中。
自然をテーマにそれぞれの持ち味を生かして仕上げました。
出来上がりがたのしみです♪

 

そして、敬墨女子4名の書道パフォーマンスの練習も残りあと1回となりました。
司会やパフォーマンスの補助をする方々にもご協力いただいて仕上げの練習です。

 

D3DC5C8F-B330-4477-895A-3F833A48149A.jpeg

 


志村コミュニティホールの場所を借りて練習を重ねてきました。
どの筆を使って、どの紙に、どの音楽で、どうやって文字を書き、パフォーマンスをすればよいのか、ああでもない、こうでもないとみんなで一から考えながらここまできました。

 

途中、メンバーのご親戚が書道パフォーマンス用品を扱っていらっしゃる「筆モップ.com」さん、
http://www.fudemop.com/
ということが判明。
筆やビッグサイズ毛氈など道具についてのアドバイスをいただき本当に有り難かったです。

 


それから大東文化大学書道部でパフォーマンスの経験が豊富で、KEIBOKUも手伝ってくれている鴨春花さんには、本格的な書道パフォーマンスの様子を撮影した貴重な写真や動画などをたくさん見せていただき、私たちが分からないことを丁寧に教えていただきました。


私は毎年大東祭で開催される書道パフォーマンスをたのしみに観に行っています。
昨年は初めて自分達もパフォーマンスをやるということを考えながら観てみたのですが、書道部の皆さんのパフォーマンスの完成度の高さはとてもとても真似出来るものではなく、日頃の鍛錬あってこそのパフォーマンスだとしみじみ感じました。


さすがに大東文化大学書道部のようにはいきませんが、敬墨女子も限られた時間の中、みんなのチームワークで何とかここまでやってきました。
まだまだ練習を続けたいところですがあとは本番、自分たちもたのしんで書道パフォーマンスを披露するしかないです。

 


KEIBOKUの教室の中に、この書道パフォーマンスをする敬墨女子の写真を貼って紹介しているのですが、

 

358419F9-E44A-4480-807C-D24D13134437.jpeg


それを見た小学生や中学生、保護者の方々からも「かっこいい〜!」とか「私もイギリスで書道パフォーマンスやってみたいよ〜」とか「うちの子も大きくなったら連れて行ってもらえますか?」などと言ってもらえるととても嬉しくなります。

 


今回はたまたまこの様な機会に恵まれましたが、これからも教室から飛び出し、書道を世界に広めることをみんなでやれたらたのしいですね♪

 

 

夢は大きく!
とりあえず今は目の前のことを一つ一つ一所懸命に。
KEIBOKUブログ、次回はイベントの様子をお伝えしますね〜

 


2020.3.1
平賀敬子

 

 

 


   

過去の掲載分はこちらから