KEIBOKUブログ(2019年11月)

 


台風の影響でしょうか、雨が多い日が続いていますね。
KEIBOKUでは傘の忘れ物が多くなっている今日この頃‥

 

過去最大級と言われた台風19号では、KEIBOKUのある板橋区でも厳重警戒との報道が前日からあったので、12日教室はお休みとさせていただきました。

 

ホームページ内の「緊急のお知らせ」にその情報を入れたのですがご確認いただけたでしょうか(^^;
今後も災害等で急遽お休みする場合は、ホームページでのお知らせとなりますのでご了承くださいね。
よろしくお願いいたします。

 

KEIBOKUでは1階に水が少し入ったくらいで大きな被害はありませんでしたが、
まだまだ各地各所では甚大な被害にあわれた方々の大変な状況は続いています。
少しでも早く状況が回復されることを心よりお祈りいたします。

 


12日といえば、ちょうど大人の方々の「書道生活」昇格試験の締め切り日でした。
教室が急遽お休みとなったのでその前日、出品される方々の作品を全てまとめ、それを厳重包装して自宅に持ち帰りました。
自宅にいてもこれから何が起こるのか、どうなるのか分からない不安の中、皆さんが必死に書かれたこの作品だけは濡らしたり、破損したりは絶対出来ないと思い厳重保管。
そして台風の後、無事提出することが出来て一安心。

 

約2ヶ月の間、一般部の方々がひたすら一生懸命書かれた作品なので、それぞれ皆さんのエネルギーというか思いというかが込められていて、お預かりしている間、私は本当に落ち着きませんでした(^^;


でも提出すれば後は結果を待つばかり。
楽しみなような、心配なような‥
これまた何とも言えない気持ちの日々です。

 

どんな結果でも、皆さんが一生懸命書いていた時間とそれにかけたエネルギーは次の作品にいきてきますから‥
またこれからも書き続けましょうね。
書かないとそんですよ(^^)

 

 


ところで、今回の台風で私は、東日本大震災の日のことを思い出しました。
ちょうど金曜日、一般部のお稽古中でしたが、
地面がぐらぐら揺れて、
みんなテーブルの下に入り、
一体何が起こっているのか訳が分からなく、
でもテーブルから出て、また筆を持って半紙に向かって書く‥
まだ揺れているのに‥

あの時は初めてのことで災害の恐ろしさ、そして避難することの大切さが分かっていなかったのだと思います。


結局、教室に事態を知らせに来てくれたスタッフの、「そんな場合じゃない!!」という言葉でみんな我にかえり急いで避難しましたが‥

 

その後は長い間つらい日々が続くことになりましたよね‥
余震が続く中、多くの人が被害にあわれていて、映像で見る悲惨な状況が目に焼きついて離れず、気持ちがずっと沈んでいる‥

 

そんな状況でしたが、筆を持っている時は気持ちが「無」になることに気がついて、短い時間でも不安から離れられることが有り難く、それで精神状態を保てる気がしました。

 

「無」になる方法や、沈んだ気持ちを少しでも上向きにする方法は人それぞれ違うと思いますが‥
書道をやっている皆さんにとって書くということは、きっと気持ちの安定のために役に立つと思います。

 

自然の猛威はコントロール不可能ですが、自分の気持ちをコントロールすることができれば少し楽になれますよね。

 


災害がなくみんながいつも安心して生きていけるのが一番いいのですが、
思わぬことが突然起こってしまった時に、自分の気持ちを平静に保てるように。
もちろん書道以外でも‥
そんな手段を持っているのは大切なのではないかなと思います。

 

 


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さて、お知らせしております「第3回KEIBOKU書道作品展inリヴァプール」、
会場となる「ワールド・ミュージアム・リヴァプール」側と連絡を取りながら、だんだん詳細ご決まってきました。

 


今回はイギリス国営の博物館でのイヴェント参加という、本当にめったにない機会。
せっかくなので、「ツアー内容もアカデミックな方が良いのでは」というアドバイスをスカウス・ハウスさんからいただき、色々検討しました。

 

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基本は現地集合、現地解散としていますが、KEIBOKUツアーに同行していただく方々にはリヴァプールはもちろん、ロンドンでも美術館や博物館などを巡り、イギリスの文化、芸術を堪能してもらおうと思っています。

 

そして自分たちが実際に目で見て、感じたことをふまえて、今度は日本の伝統文化「書道」をリヴァプールで現地の方々に紹介し体験してもらう。

 

 

ミュージアム側からは、「観客は小さいお子様連れのご家族がたくさん来られると思います」と聞いていますので、私たちのイヴェントをたのしんでもらえるように今から準備に大忙しです(^^)

 

そして、行く前の準備もですが、今回は(も⁈)現地でも全て自分たちでイヴェントを創りあげていくことになります。

 


作品展の搬入、展示(前日)、搬出、
ワークショップの設置と来場される方々への対応、
書道パフォーマンス公演2回の準備、片づけ、
などなど、きっとまだまだやる事はあります‥

 

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何もかもが用意されているところに行って、決まったことをやる‥というのではなくて、
ミュージアムからは場所を提供していただいているだけなので、後は全て自分たちの力で何とかしなければなりません。

 


逆に言えば、自分たちで好きなようにオリジナルのイヴェントが開催できる貴重なチャンスです。

 

素晴らしい場所の提供があって、あとは自由なんて‥
よく考えてみたらこんな贅沢なことはないかもしれませんね(^^)

 

上手くいっても、いかなくてもチャレンジすることがたのしい!と思っていただける方々に是非ご参加いただいて、皆さんのお力を貸してもらえたら嬉しいです。

 


すでに参加が決まっている高校生、大学生にもこのイヴェントの企画から加わってもらっていますが、
若い人たちはほんとにすごい!
次々とたくさんのアイディアが出て、私は時々??‥知らない言葉や名前やらも出てきたりして‥
色々勉強させてもらっています(^^;

 

「海外のミュージアムを舞台にして、文化的なイヴェントを自分たちの力で企画し開催する」ということが、参加された方々にとって素晴らしい経験となるように、

 


過去3回リヴァプールでイヴェントをやらせてもらった私と、その機会をあたえてくださり、ずっとサポートしていただいているスカウス・ハウスの皆さん、そして今回この企画のためにロンドンから大きな力をそそいでくれているJETAA North West のコリーナ。
たくさんの方々にご協力いただきながら、ワールド・ミュージアム・リヴァプールでのイヴェントは只今準備進行中です。

 

 

まだまだ参加者募集中!
ご興味がある方はご連絡くださいね(^^)
お待ちしています♪

 

2019.11.1
平賀敬子

 

 

 


   

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