KEIBOKUブログ(2019年3月)
KEIBOKUブログ3月
極寒の日々からすこーしですが春の兆しが見えてきましたね。
無料体験にご参加の方も増えてきて、受験のためお休みしていた人たちが戻ってきたりで賑やかな毎日です。
そしてKEIBOKUでは今、以前からお知らせしていました記念作品の制作に取り掛かっています。
費用もかかるので申し込み制とさせていただきましたが、みんな真剣に取り組んでいます。
毎月の課題は決まっているので自分で選ぶことはできないのですが、今回はせっかくの記念作品なので、一人一人の良さが出せるような作品を書いてもらいたいと思い、本人と相談しながら課題を選んでいます。
それぞれの良さとは‥
☆右払いや左払いが得意で広がりのある字を書ける。
☆点画がしっかりしていて立体感を表現できる。
☆バランスが良くまとまった作品にできる。
☆太い線でダイナミックに書ける。
☆横画を均等に揃えて空間処理が上手。
☆強い線でスカッとした勢いある字を書ける。
などなど‥
KEIBOKUスタッフは普段からみんなの良いところを見つけて伸ばすのをモットーとしているので、それぞれの課題を選ぶのもたのしい作業です。
本人の意見や希望も聞いたりしながら決めています。
毎月書聖に出品している競書作品や、年に数回出している展覧会、そして学校での書き初めもそうですが、賞がつくものはどうしても人と比べて結果が出たりするのですが、
実は‥賞をとっていなくても、どの作品もそれぞれに素晴らしいと私は思っています。
それは作品の中にその子の「今」があるからで、全力で書いた作品の中に個性や感性が見えるからです。
写真とはまた違った意味で、切り取った一瞬のような気がするのです。
先日一般部の方が半紙作品を書かれていた時、1枚書き終わったあとに大きなため息をつかれたのでどうされたのかな?と思ったら、
「一画目から息を詰めていたので思わずため息が出てしまいました。」とのことでした。
当たり前ですが、書道は墨で書くので消して書き直すことができません。一画目でスタートしたらもう最後まで書ききるしかありません。
その時に出す集中力は大人の人でも息を止めてしまうほどだったりします。
もちろん子供たちも同じで一画目で始まり、最終画で終わるまでの緊張感と集中力は相当なもの。側で見ていると本当にドキドキしますよ。
2、3分ぐらい⁈っていうとあっという間のようですが、一枚の作品を書くためのその時間はまるで一度離陸したら着陸するまで降りることのできない飛行機を操縦している感じなんです。(操縦したことはありませんが‥(^^;)
筆を持って墨をコントロールし、
筆を下ろす量で太さを調節して
進む方向を確認、
角度に注意して、
次に書く字のための余白を確認しながら進む。
筆先を整えながらまた墨をつけて、
残りの空間の使い方を考えながら次の字を書く。
‥実は意外と大変です。
そんなことを乗り越えて完成度の高い作品を書けるようになるためには「お手本をよく見てたくさん書き続ける」しかなくて、
それぞれに段階があるので全部出来ている必要もなく、
今書けていること、表現できていることに気づいて伸ばしていくことが一番大切なんだと思います。
そんな一人一人の「今」を表現した作品を只今準備中です。
楽しみにしててくださいね♪
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それでは「第2回KEIBOKU書道作品展inリヴァプール」の続きです。
エディンバラから予約していた列車に見事⁈乗り遅れ‥
やっぱり今回もドタバタしながら‥
それでもまた戻ってくることができましたリヴァプールですー!
8月17日
エディンバラからの移動でみんなクタクタ‥
チェックインして解散です。
今回はちょっとリーズナブルなThe Nadler Liverpool に宿泊。
作品展会場のジャカランダクラブのすぐそばなので便利で安心、まだオープンして間がないきれいなホテルです。
ホテルにレストランがなかったので(小さなキッチンが付いているので簡単な調理ならできそうでしたが‥)朝食は近くのおしゃれなカフェで。
午前中は買い物をしたりの自由行動で、ランチはシーフード・イタリアンのお店。
めちゃくちゃ美味しいです♡
そして、前回は行けなかったリヴァプール大聖堂へ徒歩で向かいます。
ホープ・ストリート南の丘に聳えるゴシック様式の大聖堂はヨーロッパ最大規模で内部にも見どころがいっぱいです。
大聖堂を観光した後は一旦ホテルに戻り、
今回の作品展に協力してもらうことになっているJETAA (JET Alumni Association)North West のコリーナとキャロライン、そしてスカウス・ハウスの山本さん、えりさんも一緒に打ち合わせです。
日本で長年ALTをされていたコリーナとキャロラインの日本語があまりにも上手でKEIBOKUのみんなはびっくり。
その上、キャロラインは日本滞在中、書道を習っていたらしくて、先生のお手本や添削された半紙を大切にファイルしたものを持ってきていたので見せてもらったのですが、丁寧に練習していて気持ちがこもった字に感激。
日本が好き過ぎて恋しくてつらいぐらい‥という二人の話しを聞いて何だかうれしくなる私たち‥
そんな方々と一緒に作品展ができるなんて本当に幸せです。
その後はみんなで会場のジャカランダに移動して再度打ち合わせ。
そして夕食まではショッピングタイム。
リヴァプール2回目のメンバーたちはもう慣れたもので、タクシーも乗りこなしてそれぞれ目的の場所へ〜
そして夕食はおなじみのこれまた何を食べても美味しい中華レストラン「Mei Mei」です。
さぁ!いよいよ作品展です〜
2回目ですがやっぱり緊張してます‥‥
次回は第2回作品展の様子をお届けしますね(*^^*)
2019.3.1
平賀敬子