ブログ
灯台にも、お墓と同じ石が。100年を超えて海を見守る石の灯台
灯台と聞くと、青い海に立つ、真っ白な姿を思い浮かべませんか?
実は、白く塗らずに、石の風合いをそのまま見せている灯台もあるんです😳
使われているのは、お墓にもなじみのある御影石。なかには、庵治石でつくられた灯台もあります。
お墓と灯台。意外なところに、石のつながりがあるんですね。
今回は、100年以上の歴史を持つ石の灯台をご紹介します🙌
11月1日は「灯台記念日」
日本で初めての洋式灯台、神奈川県横須賀市の観音埼灯台。
1868年(明治元年)11月1日に工事が始まったことにちなみ、この日は「灯台記念日」とされています。
※日付は新暦です。
【写真:観音埼灯台】
ただし、写真に写っているのは、当時の建物そのものではありません。
初代はれんが造りでしたが、1922年の地震で被害を受けました。
建て直した2代目も、1923年の関東大震災で倒壊。
現在の灯台は、1925年(大正14年)に完成した3代目です。
「日本で最初」と聞くと、建物もずっと同じだと思ってしまいそうですが、
二度の地震を経て、役目を引き継いできたんですね😌
150年を迎えた、角島灯台
山口県下関市の角島(つのしま)灯台は、1876年(明治9年)に初めて明かりをともし、2026年で150年を迎えました。
【写真:角島灯台】
先ほどの白い灯台とは、ずいぶん雰囲気が違います。
外側に使われているのは、山口県の徳山産の御影石です。
塗装をしていないため、石そのものの色や、積み重ねた継ぎ目が見えます。
この灯台は、高さ約24mまで「荒磨き」と呼ばれる仕上げの切石を積み、
上部には切り込みを入れた装飾的な石を配しています。
お墓では、つやが出るまで磨いた御影石を目にすることも多いと思います。
同じ種類の石でも、表面の仕上げ方によって、見え方が変わるんです🤔
写真の塔を、下から上へ眺めてみてください。
すっと伸びた部分と、上の張り出した部分では、石の形も違います。
全体の姿を見たあとに細部へ目を向けると、加工の工夫にも気づきます😳
男木島灯台に使われているのは、庵治石
もう一つは、香川県高松市の男木島(おぎしま)灯台です。
1895年(明治28年)に初めて明かりをともし、こちらも石肌を見せた姿が特徴です。
【写真:男木島灯台】
この灯台に使われているのは、地元・高松市の庵治町(あじちょう)や牟礼町(むれちょう)で採れる庵治石。
御影石の一種で、墓石としても知られています。
お墓に使われる石が、海辺では船の安全を支える建物になっているんです😲
写真では、丸い塔と、その手前にある建物の壁がよく見えます。
四角く加工された石の並びや、石ごとの色合いにも注目してみてください。
遠くから眺めるだけでは気づかなかった部分が、見えてきませんか?
身近な石にも、少し目を向けて
灯台とお墓。形も役割も違いますが、使われている石には共通点があります。
もちろん、丈夫な石でできていても、点検や手入れがいらないわけではありません。
長く使われてきた建物には、材料の力だけでなく、それをつくり、守ってきた人たちの仕事もあります。
お墓参りのときにも、磨かれた面や、少しざらっとした面、石と石の継ぎ目など、普段は気に留めなかったところに発見があるかもしれません。
旅先で灯台を見かけたら、今度は景色と一緒に、その石にも目を向けてみてください😌



