作品集

宮川弘尚の作品集

煤竹風炉先屏風

第33回新協展(1990)作品

書院棚「龍門」

第19回新協展(1976)作品

この作品を以って新協美術展に初出品したものです。書院棚本体のみならず、中に収める手文庫四種みな趣の異なる創りとしてあり、初もの尽くしの作品であります。

使用竹素材:孟宗竹、真竹

(ふっくらした六角は、太物の孟宗竹で作りました)

(個人宅所蔵)

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煤竹縁象嵌市松文箱

美術コンクール 漣展(1991)大日本現代美術家連盟賞受賞 作品

煤竹厨子

煤竹厨子(注文制作作品)2016年 お仏壇としてご注文頂き制作いたしました。 煤竹を表面そのまま、表面削りの二色での使い方で制作。煤竹の長い年月の重みと深さに加え、穏やかで落ち着いた色味でまとめました。 

外 寸:高さ 70㎝、横幅 50㎝、奥行 38㎝、
竹素材:煤竹 木部素材:アガチス

(個人宅所蔵)

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平和の華 - 洗 心 -

第45回記念新協展(2002)作品
作品寸法 : 横幅 120㎝ × 奥行き 36.5㎝ × 高さ 74㎝、( 使用竹素材 : 虎斑竹、紋竹 )

作品制作について
この数年、深夜の制作中ラジオより流れるニュース、それもおぞましい緊迫感を以って実況されるニューヨークテロ、米国大統領の演説、さらに・・・まさに戦争前夜の様相に作業をしながら戦慄を覚え、物作りをする者にとって、いかに平和が貴重であるかまざまざと想い知らされ、44、45回展の出展作品名を平和の華としたものです。
右三枚の写真は、政策より14年経過した2016年現在のスナップショットです。

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書院棚 「 花 衣 」

第40回(1997)40回記念工芸賞受賞作品
新緑から花々が咲き始める頃の、山々が豊かにふくらみを見せる風情を、真竹(晒し竹)の穏やかな竹表面の色調のところに彫刻刀(丸刀)を用いて、ふっくらとした山の稜線を刀痕で線描したものです。中央の取っ手だけが紋竹であしらい趣を添えて居ります。引き手を左右に開けますと、三分割の真ん中に五段の引き出しが有ります。私の創る棚の内側は布貼りを施す物が多いのですが、この作品は桐そのままを用いております。其の中の引き出しは、四方外回りを竹ヒゴで化粧貼り仕上げをしております。

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書院棚 「 青 青 」

第29回新協展(1986)作品
富士山の稜線を竹の節を連ねて表し、水面に映る逆さ富士の様子にしたものです。

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小 机 麻 乃 葉 揃

第49回新協展(2006)作品 
机を創作の対象とすることの想い 物事を始める或は進める、その時々に於いて案を練り想を巡らせ「ここから始まり」行動し、 一段落して「ここへもどる」安堵、落胆様々な想いの場の象徴として「机」があります。[ぎりぎりまで削ぎ落とし端正さの中に強靭さを求めて] が今作品のテーマでもありました。 

使用竹素材 : 真竹 
使用木素材 : 楢材 
机寸法 : 高さ 71㎝、横幅 93㎝、奥行 42.5㎝ 
椅子寸法 : 高さ 48.5㎝、横幅 34㎝、奥行 30㎝ 

この作品を最後に、平成19年7月(2007)新協美術会を退会いたしました。

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文机 - 紅 沙 -

第48回新協展(2005)工芸泉賞受賞作品
作品について 今までにもいくつかの文机を制作していますが、この作品はゆったりと端整な形の中に強靭さを持った、きりっとした雰囲気に仕立てました。昨今は文机の上でパソコンを使われる方も居られると聞きますので、ゆったりとした横長に創りました。
  [ 物静かでいながら、強い意志を以って ] が今作品のテーマでした。

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「 其の果てに来るもの 」

第47回新協美術展(2004)作品
この作品は、米国での同時多発テロ後数年来胸の中に渦巻く想いを竹表面に墨で表現したものです。右に黒煙を上げて炎上する高層ビル、左に空爆で廃墟と化したカンダハル、中に平穏な田園風景を配し、時と場所の異なる情景にかかる日輪を普遍な自然宇宙の象徴として描き、描いてある現状が結果ではなく、其の先に続くであろう地獄絵は出現させたくないとの想いで、題名を「 其の果てに来るもの 」として出品いたしました。

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紋竹厨子棚「 細 流 」

第37回新協展(1994)作品

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六角香合

真竹六角香合 真竹は最も一般的な竹で身近な素材です、竹の持つ丸みがそのまま柔らかな形を創りだします。手にされる方の刻まれる歴史とともに深みのある渋いあめ色へと変化して参ります。煤竹六角香合 煤竹は長い年月(100年以上)家屋の(茅葺)下支えとして使われ役目を終えて、建て替えの時に 廃材にせず、新たなる命を以ってさらに永い年月を愛でて戴けるようにとの想いで創りました。

この作品は、私が初めて作品としての意識を以って作った物で私自身愛着のある品です。そのときの物は真竹で作りました、以来定番として制作して居ります。竹種も煤竹を加え、大きさも2種類になりました。是非、手のひらにおいて観て下さい、ふっくらと柔らかな趣にきっと魅了されることと存じます。

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書院棚「 菩 提 門 」

第28回新協展(1992)作品
寸 法:天地 92㎝、左右 143㎝、奥行 43㎝

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書院棚 「 歌 宴 」

第34回新協展(1991)作品

厨子棚 「 豊 饒 」

第39回新協展(1996)作品

豊かな大地、悠久の時の流れを、豊かな曲線と天然自然素材の虎斑竹が生み出す色模様のグラデーションに重ねてみました。スペインが誇るガウディの自由な発想、曲線の魅力・・ガウディの残した建造物群を見るにつけ、曲線を活かした自身の作品を生み出せないものか、疼き続けて数年・・まとめ上げた作品がこの「豊饒」です..

ー 猩 々 緋 庫 裏 棚 -

第39回新協展(1988)作品
作品制作について この作品は、題名にした「猩猩緋」と言う色を色辞典で見、その謂れを知った時から、この色を作品にと構想したものです。その意味するところは(猩猩の血を取って染めた色という)黒みを帯びた鮮やかな深紅色。その強烈な印象を私なりに形にしたものです。私の色への印象が女性の情念につながり、そこからご婦人の使う小物箪笥的な棚になりました。竹ヒゴを市松模様に貼り込み、それに色を数度塗り拭きを繰り返して下地の竹が少しのぞく様に仕上げました。長い年月使い込むほどに下地の竹が擦りだされ、表面の色合いがムラになり、より深みが増すことを想定して居ります。
(※猩猩:中国で想像上の霊獣怪獣とも、オランウータンとも)

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書院棚「 狩 衣 」

第36回新協展(1993)作品

( 個 人 宅 所 蔵 )

「 煤竹縁象嵌厨子 」

第46回新協展(2003)東京都知事賞受賞作品
- 煤 竹 縁 象 嵌 厨 子 棚 -

(高さ:80㎝ 横幅:60㎝ 奥行:40㎝)[個人所蔵品]
風雪を耐えた煤竹の美しさと貴重性を引き出すため多くを用いず、本体を木造りとして縁に煤竹を使い、依代を納める厨子とした作品です。
※煤竹:100年以上の年月に渡り茅葺家屋の下支えとして役目を終え、廃材となるものが新たな役割を持ち、さらなる命の輝きを見せてくれます

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