水車のお線香と普通のお線香何が違うの?
水車のお線香と普通のお線香何が違うの?
よく聞かれる質問の一つですが、大きな違いは「香り」です。
駒村清明堂では、水車を使って線香の原料となる粉を作っています。代表作の水車杉線香の杉、百年の香りや水車力香の香りの源となる菊、桧、福来(ふくれ)みかんなど、水車でじっくりと時間をかけて粉にしていきます。
自然の力を利用してゆっくり、じっくり搗く(つく)ことで摩擦熱が抑えられ、つまりは香りを飛ばすことなく粉にすることができます。そばを石臼でひくと風味が残るのと同じですね。これが豊かな自然の香りをお楽しみいただける秘訣になっています。
他にも、筑波山近くの茨城県産の樹齢、できれば50年ぐらいの杉が望ましいのですが、この杉を使うことでちょうどいい粘り具合の線香になります。
特に、水車杉線香は100パーセント、ここの水車で搗いた粉を使用し、一切つなぎなどは使用していません。粘り具合がちょうどよく、つなぎが不要。この原料を使うことで折れにくく強い、燃える時間が長い、灰の中でも残らず燃えきる、良質な線香を作ることができます。
ちょうどいい粘り具合の粉を可能にするのは、筑波山近辺の気候です。もう少し寒い地域の杉は粘りが強すぎ、暑すぎると粘りが足りません。まさに自然の恵みそのもの。
水車で作るお線香は、動力を筑波山から流れる沢の水に頼り、多くが手作業のため大量生産はできません。防腐剤も何も加えていないので在庫も限られます。しかしながら、そんな昔ながらの製法の良さ、自然の香りを通して感じて頂き、心休まるひと時をお楽しみいただければ幸いです。
※防腐剤が入っていないため、カビが生える場合がございます。万が一カビが生えてしまったら、風通しの良い場所で陰干ししていただければ使用できます。湿気のない場所で保管ください。