一般社団法人詩吟朗詠錦城会教授師範
明日には超大型台風が接近するそうです。
筑前琵琶の古典曲に『龍の口』という曲があります。
日蓮聖人の危機「龍の口法難」を題材とした語りです。
鎌倉時代後期、日本は疫病の蔓延や飢饉、内乱や蒙古襲来など様々な脅威にさらされていました。憂えた日蓮聖人は立正安国論を幕府に献上しますが、捕らえられ龍ノ口刑場で斬首されようとします。
時しも頃は文永の八とせ九月の十二日
銘釼蛇胴丸を抜放ち
打下さんずる一刹那
一天俄かに掻き曇り
怒るや龍王波を蹴り
沖より颯吹き立つれば
百雷豪雨これに和し
立て列ねたる篝火も
はったと一時に消え去りぬ
この後、江の島より光の玉がやってきて振り下ろした刀が折れ、首を刎ねることができなかったと伝えられます。
遥か昔、鎌倉時代でも、疫病に悩まされ、
秋には百雷豪雨(龍の口は怪異現象とされておりますが)などが起こっていたのですね。
現代科学や文明は進歩しても、天災には なすすべもありません。
台風の被害がでませんように祈っております。