商工会からのお知らせ
2021 / 08 / 20 09:20
水害時の営業再開に向けた準備等について
この度の大雨災害にて被災されました事業所様へお見舞い申し上げます。
佐賀県より、水害時の営業再開に向けた準備等についての点検事項が発信されました。
水害により調理場や食品製造施設に汚水が侵入すると、食中毒や感染症の原因になる細菌に施設が汚染される可能性があります。
また、使用している水が井戸水の場合には、井戸水がこれらの細菌等により汚染される可能性があります。
そのため、水害後に営業を再開される場合には、お客様に安全な食品を提供するために次の事項を点検しましょう。
最初に実施すること
・調理場、食品製造施設の被害状況の確認をしましょう。
・停電により温度が上がってしまった冷蔵庫、冷凍庫内の食品や、水に浸かって傷んだ食品は廃棄しましょう。
・浸水を受けた衛生用品(マスク・ふきん・ペーパータオル・衛生手袋)などはすべて廃棄しましょう。
・洗浄、乾燥、消毒が難しい木製の器具等は廃棄しましょう。
準備するもの
○薬剤
※消毒薬は、過剰に使用すると人の健康や環境への影響を与えることがあります。使用は必要最低限としましょう。
使用上の注意事項を確認し、事故が起こらないようにしましょう。
いろいろな濃度の製品が市販されており、希釈して使用するものがあります。
・洗浄剤
・塩化ベンザルコニウム逆性せっけん
・アルコール製剤
・次亜塩素酸ナトリウム
○備品
被害の規模、施設の規模に応じて用意しましょう。
・バケツ
・ナイロンブラシ、デッキブラシ、スポンジ、ワイパー
・ゴーグル、衛生手袋
・ペーパータオル、ふきん(使い捨て)
・延長ホース、高所清掃用具
調理場・食品製造施設内の洗浄・消毒を行いましょう
○洗浄
1.堆積した泥や水をバケツ等で汲み出す
2.洗浄剤を使って洗浄する
被害を受けた中で、位置が高い場所から洗浄する。その際は、ゴーグルを使用する。
3.流水で十分すすぐ
○消毒
4.塩化ベンザルコニウム逆性せっけん液(0.1%濃度)を散布するか、浸した布でよく拭く。
※市販品10%の製品の場合、本剤2mlに水を加え1Lとする。
5.風通しを良くしてそのまま乾燥させる。
調理器具の洗浄、消毒をしましょう
まな板、包丁などの調理器具、食器類は水洗いした後、煮沸または次亜塩素酸ナトリウム(0.02%=200ppm)溶液に5分以上浸し、自然乾燥させる。
※市販品10%の製品の場合、本剤2mlに水を加え1Lとする。
冷蔵庫、冷凍庫などの設備が正常に動いているか確認しましょう。
冷蔵庫が浸水した場合、庫内を洗浄後、消毒用アルコールを噴霧して下さい。
温度計で温度を確認してから使用しましょう。
使用水の確認をしましょう
井戸水を使用している場合、濁りの有無や滅菌機が適切に動いているかを確認し、必要に応じて水質検査を受けましょう。