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『 四季を感じながら、神社社務所でいただく旬 』
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『 奥出雲でしか食べれない横田小そばの蕎麦畑 』
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『 寒暖の差と手間暇かけた地産地消の奥出雲の味覚 』
四季折々のお庭を眺めながら、
地元奥出雲の味を
ご堪能ください。
噛めば噛むほどにひろがる濃厚な味わいと、鼻腔にひろがる香りが独特な奥出雲でしか食べれない在来種『横田小そば』。
地元で採れた山菜や自家栽培した野菜や芋類を使い手作りした惣菜は旬を大切にしており、日替わりでメニューがかわります。
在来種蕎麦、ハデ干し米も自家栽培しており、とことん奥出雲を味わえる地産地消にこだわっています。
↳ ※数量限定のそば御膳は、お昼をすぎると売り切れることもあります。前日までのご連絡で確保しておくことが可能です。蕎麦の売切れの心配なくご来店が出来ます。
釜あげそば専用に作った
ドロドロそば湯がカラダを芯から
温めてくれます。
もともと出雲地方に昔から伝わる食べ方『釜あげそば』の名称の通り、そば釜からひきあげたそばをそのまま器に盛り付けそばの茹で汁をかけて食べます。
当店では、そばを水で溶いたものに火を加え、釜あげそば専用にとろみがつくほど濃ゆいそば湯を作り提供しています。
そばの香りが好きな方はそのまま。釜あげ専用のお出汁を自分で調整して入れるもよし。自分好みの味わいでお召し上がり下さい。
↳ ※釜あげそば、釜あげ割子2枚、釜あげ御膳にて提供中。
2週間かけてハデ木にかけた
茎や葉の養分を実に蓄えさせてから
脱穀するのです。
自家栽培した、ハデ干し仁多米コシヒカリ(姫ゆかり)をにぎった『おむすび』。
一粒一粒をしっかり感じるよう炊き、粒をつぶさないようににぎりました。
素材を楽しんでほしいから焼塩のみでシンプルに。少し冷めた方がおいしいコシヒカリの特徴をいかして提供しています。
食べるとハデ干しという自然の恵みの力強さに驚かされます。手間暇がかかる為、作業中はお店を臨時休業することもございます。
↳ ※そば御膳、単品おむすびで提供中。前日までのご連絡でお取り置きが可能です。
姫のそば ゆかり庵 の
3つの
こ だ わ り
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『 在来種蕎麦とは... 』
昔からその土地で栽培されてきた品種。収量が少なく希少な品種の為、品種改良されてきた。
在来種には独特な濃厚な味わいがあり、日本で残っている在来種の品種はわずかである。
『 横田小そばとは... 』
粒が小粒であり、横田地区で栽培されてきた在来種横田小そば。
品種改良された蕎麦と比較すると、同じ面積で収穫できるのは約半分であり農家の方々は作りたがらず、いつの間にやら品種改良された信濃1号や常陸秋そばにとってかわられた。
しかし...
「昔食べた蕎麦の方がおいしかった。」
その言葉から...農業試験場で保管されていた横田小そば数粒を毎年少しずつ増やしていき現在に至っている。
栽培面積を増やし収量は確保できるようになったが、中山間地の農業は天候に影響されやすく不作の年が多い。
同じ奥出雲町の圃場でも場所によって収量の変動が異なり奥出雲でしか食べることができない品種となっている。
『 なぜ在来種がうまいのか... 』
在来種横田小そばは収量をあげる為に大粒に改良されてきた品種改良種と比較すると、粒が小さくデンプン質の割合が少ない。
かといって胚乳のサイズも小さいわけではない。胚乳のタンパク質の割合が多いと味が濃厚になる傾向にある。
在来種横田小そばが濃厚で、お出汁なしでも食べられる味の濃さの秘密はここにありそうです。
かわって品種改良種は粒を大きくする為に、デンプン層をしっかり蓄えているため、横田小そば対比十割で打っていても乾燥しにくく打ちやすい。
また最初に感じる香りの強さは大変強く味わいは爽やかさがあるゆえ、お出汁で完成する蕎麦の品種だと思います。
2週間ハデ木にかけ自然乾燥、
茎や葉に残った養分が実に落ちきってから
脱穀する昔ながらの製法。
現在ではコンバイン収穫が主流。
しかし、コンバイン収穫というのは刈り取った際にすぐに脱穀してしまい機械乾燥にかけられる。
作業は楽になったが、手間暇かかる昔ながらの製法には理由があるワケだ。
ハデ木を組み立てる作業から重労働のハデ干しは、最低でも3人の作業者が必要。組み立てたのちさらにハデにかける作業を考えると大変手間暇がかかる。
気温が高い9月上旬にする作業としては、熱中症のリスクもある。それでもハデ干しをするとあじわいがうまれる。
仁多米コシヒカリ(姫ゆかり)の特徴は冷めてもおいしいところだが、奥には奥があることに驚かされる。
奥出雲産の旬を
あじわえる神社
地産地消にこだわり地元で採れた天然の山菜のみを使用!
その季節の旬が味わえる。夏野菜を始め自家栽培した野菜や果物、芋類。契約農家さんに作ってもらった奥出雲の素材をていねいに料理しました。
遠くから2~3時間かけて訪れてくれるお客様も多く、寒暖の差で美味しい食材の宝庫だ。農業でなりたっている県境の小さな田舎町、奥出雲をもっとあじわってもらいたい。
横田小そばの栽培も年間通して食べていただけるようになったのは、しっかりとブランドを守りたいと店主のこだわり(毎年種子更新)という条件をのんでくれている契約農家さんのおかげでもあります。
より原種のあじわいを堪能していただきたいから。素材からていねいにを大切に今に至っています。
神社の社務所にある
『姫のそば ゆかり庵』
ゆかり庵は鳥居をくぐった稲田神社内の社務所にあります。神社内は長年の積雪で老朽化し屋根が崩れているところが多く子供たちにも危ないから神社で遊ぶなという親の声があったそうです。
そもそも氏子がいなかった神社は小林徳一郎さんの寄付により昭和初期に建立されました。県道から今の神社へ向かう真っ直ぐの参拝道(姫さん通り)はその際に資材を運ぶ為に拡幅され運搬される様子が写真で残っています。
そんな荒れた神社を、また昔のような活気がもどるようにと地元の方々の協力のもと先代は宮司さんに相談したそうです。地元の当時担当されていた宮司さんに伺うと神職さんの減少で担当する神社の一人あたりの社数が多い方で20社を超えている人もいる現状を知らされました。
氏子がいない神社も多く、地元の方々の寄付や協力がなくては維持するのが難しい状況だということです。神社では昔、地元の人が集うお祭りも催行されていたこともあり、奥出雲ならではの地元食材を使って参拝者を増やすことができないか?という一言が始まりでした。
当時、地元の宮司さんと先代は管轄する出雲大社へ相談へ行ったそうです。出雲大社の千家宮司様とお話しをし、今のゆかり庵があるのです。
名誉宮司として千家様により、『姫のそば ゆかり庵』という屋号もいただいたそうです。イナタヒメを祀る神社ですので、姫の側と蕎麦をかけ、縁結びの神様ということでゆかり庵と名付けていただきました。
『 生粉打ち十割そば 』
石臼挽き自社製粉の十割そば専門店です。大変切れやすく難しいとされる十割そば。
奥出雲ソバの原点、在来種横田小そばを味わってもらいたいから...混ぜものなしの厳選された100%在来種横田小そば。
独自の打ち方と、横田小そばのもつ粘りを活かし十割とは思えないしなやかさともちもち感を重視しております。
在来種ならではの穀物感を損なわないよう3種類の製粉を配合する独自製粉をして穀物感としなやかさを両立しています。
『 奥出雲産そばのみ使用 』
ゆかり庵の蕎麦は2種類あります。
①横田小そばのみ
②品種改良種をブレンド
※両方とも十割そばです。
↳ ※品種改良種は『そば三昧』というメニューで食べ比べが出来ます。
『 当店の在来種横田小そばのブランド化 』
栽培している圃場によって味わいが異なるのは肥料もその要因ですが、一番の問題は他品種交配です。交配は昆虫媒介がほとんどでありミツバチは巣から2km圏内を飛ぶと言われています。
奥出雲で現在栽培される品種は横田小そば・常陸秋そば・信濃1号と多いのです。町内圃場の中にはすぐ隣で異なる品種を栽培していることがあるのが現状です。
そこでゆかり庵では横田小そばのみのそば打ちには圃場が隔離された場所であるか、もしくは種子更新つまり毎年播種する種を種子用に隔離された圃場で栽培されたものを使用し、味わいが変わらないようにブランド化しています。
姫のそば ゆかり庵
☎ 0854 -52 -2560
〒699 - 1821
島根県仁多郡奥出雲町稲原2128-1稲田神社内
定休日 火曜日・第三水曜日
(但し、祝日の場合は営業)冬季休業あり
営業時間 11:00〜14:30( L.O.)
蕎麦が売り切れることがございます。
おそい時間のご来店は前日までのご連絡でお取り置きが可能となっております。
駐車場 境内と鳥居前に合わせて30台。
鳥居前には大型車1台まで駐車可能です。
最寄り駅 出雲横田駅(車5分)
道順説明 出雲横田駅ロータリーから右にでて、
ポプラのある信号を通過。そこから100m程
(稲田神社の看板有)を右折して、道なりです。
突き当りが稲田神社となります。