日記

2025-08-10 09:00:00

近ごろ話題になっているダニの感染症について②

引き続き、SFTS(重症熱性血小板減少症候群)についてです。

前回までは感染予防のために気を付けることを書きましたが、まとめてしまえば

①マダニに刺されないように注意する 

②外に行く/外に居る動物と接触しない方が良い

 

という話でした。今回はもし感染してしまった可能性があるときにどうするか?です。人の場合と動物の場合がありますが、人の方は人のお医者様にお任せして、動物についてを書いていこうと思います。

 

 

動物(犬と猫)の場合

 

①潜伏期間は数日~14日

感染しても必ず症状が出るわけではありませんが、症状が出るとしたら感染後14日以内に出ます。

 

②症状は発熱、元気と食欲の急な減少、黄疸(猫)

潜伏期間が過ぎて症状が出ると、発熱や食欲不振などの症状が見られます。

 

③高めの致死率

猫では60%以上、犬でも40%程度が発症から7日以内(平均3日)に死亡します。

症状が出てから7日間を耐えられればその後の死亡率はかなり低下します。

(ただし犬は症例の数がまだ多くないため、今後情報が変わる可能性があります)

 

④効果的な治療法は見つかっていない

現時点では効果的な治療法は分かっておらず、対症療法が中心となっています。

 

 

ということで、現時点では症状が出てしまうと致死率が高い上に死亡までの日数も短く、効果的な治療法も無いということで、とにかく感染しないことが大事です。

お散歩で草むらなどに行くワンちゃんや、家から外に遊びに行くようなネコちゃんの場合はダニ用駆虫・予防薬を行っていただいた方がSFTSの感染率を下げられます。(市販の薬などでは効果が弱いこともあるので、どの薬を使った方が良いかについてはかかりつけの先生とご相談ください。)

 

ただ、数は少ないながらもダニ用駆虫・予防薬を投与していた子でもSFTSに感染した症例も有るようなので、予防したからと言って絶対大丈夫とは言えないかもしれませんが、何もしていない地域と比べて積極的に予防を勧められた地域の方がSFTS発生率が低いという話もあります。100%大丈夫ではないとしてもダニ予防などのやれることはやっておいた方が良いのも間違いないので、SFTSを考えた場合ダニ予防薬の投与をお勧めします。

 

静岡県の獣医師会がこちらで飼い主様向けSFTS用情報冊子を公開してくれています。

ご興味のある方はどうぞご覧ください。