共同育雛のお話①「共同育雛と人工育雛の違いと共通点」

20934711-21DC-4144-B439-4E5068078E6E.jpeg共同育雛 co-parentingについてお話ししていきたいと思います。

とても長くなるので回を分けて、綴っていこうと思います。

今回は共同育雛と人工育雛についてです。

この2つは大きく違うところもあれば、実は共通点もあります。

 

 

「共同育雛とは?」

英語でco-parentingと言います。

親兄弟と育ち、人間がその合間に雛と関わりながら、鳥とも人とも信頼関係を築いていく方法です。アメリカなどでは広まりつつあるようですが、日本では人工育雛に比べると、まだ少ないようです。

共同育雛にも様々な方法があります。さし餌を挟んだり、遅めの巣上げを入れる方もいます。

momofarmでは、完全に親鳥に最後まで育雛を任せ、人は行動心理学やトレーニングを通して、雛の早期社会化に取り組んでいく方法を取り入れています。※命の危険がある場合は、必要に応じ迷わず人工育雛に切り替えます。

 

 

「人工育雛とは?」

人工育雛にも様々な方法があります。

1番人が手を入れて育てる方法は、人工孵化といって、親鳥が卵を産んだら、その卵を孵卵器で孵化させます。1羽ずつ分けて温度と湿度の管理を徹底しながら最初から最後まで完全に人がさし餌をして育てます。

他の雛や鳥と途中から合流させていくなど、ブリーダーさんによって人工育雛の度合いは様々です。

 

ここで、共同育雛も、人工育雛も、共通点があります。2つの方法どちらを実施するにしても、共通して人間が配慮しなければいけない事があるのです。

 

雛の頭の中は、出荷時のパソコンの様に真っ白です。他の鳥や人と合流したり触れ合ったり、初めてのおもちゃや食べ物。見るもの触れるもの匂うもの、、、雛の「初めて」はものすごいスピードで柔らかい吸収力抜群のスポンジの様な脳みそに、どんどん情報が書き込まれていきます。

 

その、様々な「初めて!」を体験させる際、雛の「早期社会化」を正しく実施していくという事が本当に大切で、のちの一生に大きく影響していく可能性が高いのです。

 

これは、共同育雛であっても、人工育雛であっても、揺るぎない重要な共通点です。

 

 人間と鳥、犬、爬虫等など、、、様々な生き物は人とは種が違います。

種が違えば表現の意味や言葉も当然違うので、相手を理解する為に、相手の事を正しく学ぶ必要があります。

 

自身の思い込みで、相手は怖がっていない、喜んでいる、楽しそうにしている、、、と判断して関わると実は正反対のことも沢山あり、コミュニケーションが間違った方法で取られ続けてしまう事があります。

 

結果、雛が物心つき始める頃には、この早期社会化のやり方やブリーダーが準備した環境次第で大きく性格に影響が出てきます。

 

ですが、その頃にはもう、里親さんの手に渡っている事が多く、育った背景は後から変えることもできません。

どんな生い立ちだったのかを知る事ができれば、その後の対処にも役立つのですが、それもなかなか難しかったりします。

 

また、早期社会化以外に身体の面で、近親交配や親鳥の心身の健康状態、感染症、卵の入手先、繁殖している部屋の衛生状態や喫煙、雛自身の育て方や免疫力など、、、様々な要因で、雛の健康状態に影響が出ます。

 

これも、新しいご家族様の元へ旅立って、暫くしてから、もしくは何年も後になって影響が現れることもあります。

 

話を戻して、、、

例えば、私たちが全く言葉のわからない海外へいきなり連れて行かれたとします。言葉も違えば、日本ではNO!の意味でも、その国ではYES!の意味だったり表現も正反対だとします。

 

日本語で必死で「やめてください!」と訴えているのに、相手に理解されず「これはYESの意味なんだよ!喜んでいるんだ!」と、嫌な事を無理やりされ続けるとどうなるでしょう?

 

最後は、我慢し続けて感情が無になってしまったり、隙を見て逃げ出したり、最後の手段の攻撃(とりさんの最終手段は噛む事です」)に出るかもしれません。

 

トラウマになったり、その相手に似た人自体も怖くなったり、その出来事に関する何かが嫌いになったり、、、後々に影響が出たり、人生そのものに影を落とす事も大いに考えられます。

その後のメンタルケアも大変かもしれません。カウンセリングも必要になるかもしれないですね。

 

 

これは動物でも同じ事です。

 

 

相手を正しく理解する為には、自分の感覚や経験だけに頼らず、正しく学ぶ努力が必要です。

 

人でも、自分が本当に訴えている事や気持ちを理解された時はとても嬉しく、その相手に対し大きな信頼を抱くと思います。

 

繁殖をするという事は、ただ卵を孵してご飯をあげて育てればいいのではなく、その鳥さんと里親さんの人生そのものを1番大切に考え、2人の人生が幸せに送れるようにはどうすればいいのか、自分の繁殖の仕方はその幸せにつながる事なのか、それをいつも考えています。

 

目先の利益や人間側の手間の楽さではなく、長い目で鳥さんと里親さんの人生と幸せを1番大切にしています。

 

「これからどんな毎日が始まるんだろう」「この子はどんな鳥さんに育つのかな!?」希望いっぱいで迎えたのに、病気や生い立ちの影響により、ブリーダー次第で一気に鳥さんと里親さんの人生が変わってしまうこともあるのです。

 

momofarmで暮らしている間は、鳥と人これから始まる人生が幸せであるよう、いいスタートダッシュが切れる為の、大事大事な基礎作り期間です。

 

本当のスタートは、雛が新しいご家族様にお迎えされてから(^-^)♡

雛を渡したらそれで終わり、ではありません。

 

 

ここまでお読みいただきありがとうございました☆

 

次回は、共同育雛のメリットや、ブリーダーのどんな努力が必要か、鳥さんの分離不安などとも深く関わってくるお話をしたいと思います(^_^)