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まだ不足しているグループホーム
先日参加したシンポジウムでは、「自立支援協議会が地域の課題にどう向き合い、どのような活動を進めていくのか」というテーマが語られました。
参加したエリアは大和エリアとは異なりましたが、どの地域にも固有の課題があり、その背景には“そこで暮らす方々の生活のリアル”があることをあらためて感じました。
同じ神奈川県であっても、川崎・横浜・大和・厚木では「課題」は少しずつ違います。
人口の多い地域では外出同行ヘルパーの不足が深刻で、
小さな駅の地域では電動車椅子が入りづらいエレベーター問題が生活を大きく左右します。
地域の環境や取り巻く制度、そして住民のニーズによって課題は変わり、それぞれの立場で「いま感じていること」や「本当に必要なこと」を声にしていくことが、社会を少しずつ動かしていきます。
日々のお仕事では、お母さまと面談させていただく機会が多くあります。
どのお母さまも深い愛情をもってお子さまを支え、時に困難に直面しながらも、前に進もうとしている姿に胸を打たれます。
また、親の会の活動も年々広がり、地域との連携や制度改善に向けた取り組みがとても力強くなってきました。
それでも、まだ十分とはいえない社会資源が多くあります。
必要なサービスが届かず、生活が制限されてしまうケースも少なくありません。
誰もが地域で安心して暮らせるように、「足りないものを少しずつ増やしていくこと」が、これからの福祉の大きな役割だと感じています。
10年前、私が病院のソーシャルワーカーだった頃は、グループホームが今よりもずっと少なく、地域生活に移行できずに長期入院を続ける患者さんがたくさんいらっしゃいました。
それを思うと、この10年で確かに前進はありました。グループホームは増え、多様なニーズに応える事業所も生まれました。
それでも「まだ必要なだけ足りていない」という現場感覚は変わりません。
私たち「おちょこ庵」も、地域で暮らしたい方が安心して生活できる場を、これからさらに増やしていきたいと考えています。