温州みかんの由来と長島の繋がり
元台北帝大教授の田中長三郎博士は綿密な古書の探索と広範な実地踏査から、次のような根拠により我が国における温州みかんの栽培が長島に発したと推理されました。神田玄泉の著書に「大仲島-名唐蜜柑、支那より肥後仲島輸入せるによりこの名ある」と記してあること、九州地方において温州みかんを仲島みかんと呼ぶこと、中国各地を実地踏査したが温州みかんが存在しなかったこと、仲島は今の長島で遣唐使の通行に関係があったこと、これらのことから、田中博士は「温州みかんは中国黄岩県から天台宗の僧が長島にもたらした早キツ、マンキツからの偶発実生と思われる」と述べています。また、幕末に長崎に来たシーボルトも温州みかんの葉っぱの標本に「NAGASHIMA」と記しており、事実九州地方では温州みかんを長島みかんと呼んでいました。
このような田中博士の所説をさらに証明づけたのは、昭和11年垂水果樹試験場の岡田康男氏の発見による古木でした。樹齢300年と推定したこの木は鷹巣の山崎氏の宅地内にあり樹周180センチ、樹高7メートル、樹幅27メートルの巨木であったが太平洋戦争中に枯死しました。現在地の温州みかんは原木から採穂して接木した3代目の原木で樹齢3年です。NHKテレビ番組「面白ゼミナール」で鈴木健二氏が温州みかんの発祥の地は「鹿児島県の長島の鷹巣である」と紹介しています。
写真
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マンダリンセンター5階の展望台からの景色
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マンダリンセンターには2代目の古木が展示されています。
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マンダリンセンターみかん博物館の展示物あれこれ
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マガジンハウス 7/15発売 BRUTUS 「通いたくなるミュージアム」特集に掲載されました
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マンダリンセンター2Fには旧東町郷土資料館があります
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店舗情報
店名 |
温州みかん発祥の地、長島町にあるみかん博物館 日本マンダリンセンター |
住所 |
鹿児島県 出水郡長島町鷹巣3786-14 日本マンダリンセンター |
最寄り駅 |
JR阿久根駅 |
道順 |
JR阿久根駅より車で40分 |
電話番号 |
0996-86-2011 |
営業時間 |
09:00 ~ 17:00 |
ランチタイム |
~ |
ラストオーダー |
16:30 |
定休日 |
火曜日 |
クレジットカード |
利用不可 |
禁煙席 |
喫煙席なし |
駐車場 |
駐車場あり |
平均予算 |
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設備・サービス |
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その他 |
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