マニアック道具
ウキについて持論を述べたいと思います。まず最初に持論ですから間違っている私個人の思い込みかもしれませんのでお断りをしておきますです。ハイ。重要な要素としてはウキメーカーと名人と呼ばれる人達の事があります。まずウキメーカーは、地場メーカー(地方の)を入れると今やもう100社を超えるのではないか、実際にはよくわからないくらいあるだろうと思われます。20年位前は㈱釣研が日本一であったように記憶しています。ここは、田中釣心氏が40年以上前に創業した、手作り工房でした。田中釣心氏本人が磯釣り師であり、釣会をリードしていた、いわゆるカリスマでした。記事も多くを投稿し、本を見るとほとんど彼の記事ばかりでした。それまでは、ほとんどが連玉ウキか、棒ウキで、撒き餌でクロを浮かせて釣る方法で、ウキ理論などといったものは皆無に等しかったのではないかと思います。彼の残した功績はズバリ『理論的に釣りを考察する』ことではないかと思います。そして、実証結果を記録し、これに科学を連結させ、さらに理論を進化させていきました。個人的に約25年位前に仕事上で中枢部まで、2年間以上拝見でき、さらに経営陣すべての方と、詳細にお話ができたたこと、決算発表の場までいれたこと、発展、成長するさまをまさに目の前で見てきました。そして、㈱釣研はカリスマ釣り師=メーカーという図式だったのです。ところが現在はメーカーがまずあり、テスター(名人)が何人も所属して各名人ウキを作り販売する図式となっているように思います。したがって、私も含めた一般のユーザ―はまず理論ではなく、名人の理論=ウキそのもの、から触れることとなっているように思われます。名人の数と理論の数が混在し、わかりにくくなっていると思います。すると次のようなことが起きてきます。『あの名人ウキだから必ず釣れるハズだ』と思い使ってみると釣れないので、他の名人のを使ってみるがやはり釣れない。かくしてこの写真のようにウキであふれかえって、もう何が何だか分からなくなり、ウキゾンビと化す。さらに長期化すると悲惨だ。いったい、魚を釣りに行くのか、ウキを試しに行くのかわからないようになる。ここで早く人間に戻らないとまずい。自信をもって考えてほしい。海があり、潮が走り、魚がいる。自然を大前提に考察しなければ、絶対に魚は釣れないと思います。ハイ。そして、その状況で経験からくるベストウキをチョイスして使用して試してみるしかないと思いますです。ウキの使用目的はポイントまで仕掛けを運ぶ事と、あたりを捉えることです。この二点のみです。あまり、名人ウキにこだわりすぎないようにしましょう。もっと、他のことに、こだわりましよう。基本に戻るべきと思います。基本は潮の流れを見極めて、ポイントを想定すること。撒き餌の流れ方を想定すること。撒き餌の効いたところへ仕掛けを流すこと等と思います。他は、エサ取り対策、仕掛けの張り具合と張らなさ具合、針の大きさと重さ、ガン玉を打たないか打つか等です。しかし、これらは大したことではないと思っています。やはり、絶対的基本は自然を考察することと思います。以上、会長より『ウキについてのあくまで持論』の①でした。つづく❢乞うご期待❢