ドラマフリークスのブログ
アメリカの映画界・激震!!
実に64年ぶりに、「全米映画俳優組合」「全米脚本家組合」のストライキが、はじまりました。
アメリカでは、例えエキストラであっても、「全米映画俳優組合」に加入していないと、オーディションすら受けられません。
それだけ、「組合」の力が強い土壌形成が出来ています。俳優の立場が守られるという意味では、日本の映画製作者にとっては
馴染みがありません。
数年前に、小栗旬さんが、「組合」を作ろうと奔走しましたが、「頓挫」した経緯があります。
アメリカでは、ハリソンフォードさんをはじめ、名だたる人たちには、「個人マネージャー」が付いているのが、一般的。
映画制作会社は、組合を通じてオファーをするのが取り決めで、日本のように「芸能事務所」を通すことはありません。
個人マネージャーは、当然ですが俳優さんから全幅の信頼を得ていないといけませんし、オファーに対する出演の可否も
ある程度は、判断を任されるケースが多い。出演が決まれば、俳優さんが受け取る「ギャランティー」の30%程度を
報酬として受け取ることになります。有名になると、現場やプレミア上映会などの現場には、ボディーガードも必要。
ボディーガードは、俳優さんが信頼する人物しか採用されません。報酬は、俳優さん個人が支払うのが習わし。
日本では、映画を作るにも、俳優さん個々の所属事務所に連絡をしなければならない。
このような頻雑さを解決する手段として、「組合」の組成は重要になるでしょう。
小栗さんが、現在は、所属事務所の社長でもあり俳優でもある。
動きにくいかとは思いますが、「組合」の組成に向けた動きは、出来やすくなったとも言えます。
「全米映画俳優組合」等が、危惧しているのは2点あります。
・生成AIの利用制限
・労働環境の改善
です。
日本でも、生成AIやchatGPTの話題が多いですが、日本は、急激に舵を切りすぎている。
企業や、学校などでも、「利用に慎重」なところもある。
上手に使えば、便利なAIですが、学校の宿題分野にまで進出しようとすることは、如何なものかと思います。
*追記*
組合の運営費用は、主に、所属する俳優さんたちが納める会費です。