拘縮予防、改善に向けた取り組み
拘縮改善に向けた取り組みには長期の時間を要することが多く、できるだけ予防に力を入れて取り組んで
いくことが大切になります。拘縮予防は、他動運動とポジショニングを意識していけると効果的です。
様々なポジショニングピローを準備し、ポジショニングの技術を習得した職員が対応しております。
また、重度の方の移乗介助でも2人で持ち上げる宙を舞うような介助方法は、その方の筋緊張を高めて
しまい、その緊張を緩めるのに時間がかかってしまうため、結果強い拘縮に繋がってしまうケースもあります。
そのため、当施設では、「抱え上げる・持ち上げる・引きずる」といった支援方法ではなく、ノーリフトケアを
推進し実践しております。

ポジショニングの目的
ポジショニングの目的は、その方に起きている問題・これから起こりうる問題を解消するために行います。
その問題とは、以下のようなことが挙げられます。
●筋緊張の緩和
●関節拘縮の予防
●褥瘡発生の予防
●呼吸機能の維持や促進
●循環機能の維持や促進
●摂食機能の維持や促進
●嚥下機能の維持や促進
ポジショニングを行うことで対象者が活動しやすく、また安楽に過ごすことができるようにしていきます。
拘縮が少し進行してきている場合、ポジショニングピローを使用することで安定した姿勢を保つことが
できるため関節拘縮が更に進行しないように接触面積を増やし、身体を安定させています。
ポジショニングの効果
ポジショニングの効果は即効性のあるものと、遅効性のものがあります。
例
●ポジショニングを行って姿勢が改善(即効性)
●姿勢が改善したことで嚥下機能が促進(即効性)
●筋緊張が緩む(即効性)
●嚥下機能が促進された姿勢で食事を継続していたことによって食事摂取量が増加し、栄養状態の改善
(遅効性)褥瘡を患っている対象者の場合
●ポジショニングを行って患部に圧がかからない良肢位を保持(即効性)
●圧をかけない肢位を継続していたことによって褥瘡の緩和(遅効性)
ポジショニングピロー
まほろばでは、「タイカ」や「モルテン」のポジショニングピローを使用しています。

ポジショニングの実践例
▷30度以下側臥位のポジショニング 
ポジショニングを実施するときに、体圧分散を目的に一工夫しています。
・褥瘡好発部位を確認し、30度以下で身体の角度を調整。
・ピローに体重を預けられるように下側の圧を抜いていきます。
・ピローに身体を預けて良いことを身体に伝えていきます。
・ポジショニンググローブで圧抜きをします。
▷仰臥位のポジショニング 
円背の方に効果的なポジショニング。