奥の細道~象潟~
国の天然記念物「象潟」の八十八潟・九十九島
2021-09-16 10:50:42
ご存じでしょうか?象潟は国の天然記念物に指定されています
(※写真はにかほ市観光協会よりご提供いただきました)
紀元前466年のこと
鳥海山の山頂が山体崩壊したのです
巨大崩壊は山裾を駆け抜け
更には日本海を埋め立てます
まさに天災です
「象潟岩屑(がんせつ)なだれ」といわれ
数多の「流れ山」といわれる島々が出現します
これが「九十九島」です
やがて砂州(さす)が伸びて
海が大きな潟湖(せきこ)になったのです
島々が浮かぶ潟湖は珍しいものでした
東西1㎞南北2㎞です
写真は全容ではありませんが
その規模がイメージいただけるかと思います
今の海岸線が砂州になります
島々が散らばる水田が潟湖でした
潟湖は浅くて
波が穏やかです
元が海なので汐の匂い
塩の味も残っていたのです
(汽水といいます)
想像してみてください
なんとも不思議な景色だったと思いませんか
遠路はるばる訪れた文人墨客たちが
なんと多いことか
それほどまでに
心動かされる風情だったのだろうと思うのです
そして1804年象潟地震により隆起し
潟湖は陸地となりました
自然の営みに畏敬の念を抱きますね
1934年1月22日に
象潟町は国の天然記念物に指定されました