日記
荒沢岳
6時に、登山口駐車場出発。すぐに水場があり、冷たくおいしい水を補給できる。山の水でも屈指のうまさだ。 前衛峰の前山までは、調子が良かったが、次第にペースが遅くなる。今まで、こんなに足が遅くなったことはない。年のせいかとも思ったが、軽い熱中症のようでもある。本当に熱中症なら下山すべきだが、何とか体が動く。また荒沢に出直すのも大変なので、そのまま登り続けると、やがて、前嵓という難所に到着。最初は、じめじめした岩場で、鎖と梯子の連続だが、岩がザクザクして気持ちが悪い。おまけに梯子が固定されていないものがあり、ゆらりと揺れて肝を冷やす。 いったん登った後、緩斜面を下り、岩場の基底に着く。ここから、とにかく長い岩場を登らねばならない。一見、難しそうだが、順層でスタンス、ホールドがしっかりしているので、意外に登りやすい。前嵓の岩場は2つ合わせると200mほどにもなろうかとする長いもので、緊張感を維持するのが大変である。「鎖天国」と言われているのも良く分かる。 前嵓からも調子が上がらないが、1900mの稜線に出てようやく調子が戻った。アルペン的な岩稜を登って、ようやく山頂に着く。山頂からの眺めは、雲に覆われて一部しか見えないが、なかなかのものであった。 下りは平常ペースに戻り、足が動き出した。前嵓から下を見るとグレートトラバースで見たのと同じである。落ちれば即死だが、慎重に下れば特に危険ではない。できるだけ鎖に頼らず、三点指示で慎重に降りていく。下りも長く、下山できたのは出発からほとんど12時間後であった。 その後、キャンプ場に戻り、テントを撤収して温泉に浸かり、次の民宿に行く。民宿樹湖里さん 田中陽希氏も宿泊したとのことで、写真が貼ってある。なかなか良い宿だ。 荒沢岳の鎖場はとにかく長いので、どのような鎖好きでも十分満足できるのではないだろうか?

