山間地域支援事業「きこり派遣」で、群馬県嬬恋村（北軽井沢）へ行ってきました。「保育園の頃来た時は、クリスマスツリー位の大きさのモミの木がたくさんあった―。」という施主の思い出の詰まった場所。別荘の老朽化や当時小さかった樹木が年々大きくなっていくことで、維持していくことに不安を感じているようでした。

樹種は、屋根を覆うように枝葉を伸ばす「コナラ」。建物への日差しが少なくなり、切り株から伸びる根が建物の基礎を割り始めてしまっているなど、何とかしたいと考えていたそうですが、根元直径が50㎝前後あると自ら伐れるか迷っていたそうです。（慣れている作業者でも、心して掛かる大きさです。。）

伐採作業の研修を終えている方でも、久しぶりの伐採とあって復習指導中。

樹冠は大きく建物やウッドデッキが近くにあり、周りを傷めずに伐採できるか自信はなかったのですが、ワイヤーを使ったけん引具を使い無事に伐採することができました。

永い年月を掛けて「人」も「木」も一緒に生長するので、そこに忘れられない思い出が刻まれていきます。賑やかだったあの頃の風景は69年生きてきた「コナラ」にも、きっと刻まれていると思います―。