ESSAY
京都を散歩しながら写真を撮り出して今年でちょうど10年だったので、10年の節目に京都の同時代ギャラリーで大きな写真展を行った。
その時に合わせて京都の写真集【京都夢物語】を作った。
初めはどうすればいいのか全く分からず、また予算もなかった。当然自主出版になるのだが、出版社を通す予算もなかった。
それではと思い、先ずは書類を揃えて自分で出版社登録を行った。そう、自分の出版社が出来た。
次はバーコードだ。これもいろいろ面倒な申請をしてバーコード用の番号を取得した。それで、その番号をもとにバーコードを作ってくれるところを探してバーコードデータを入手し、データを本に貼り付けた。
バーコードの下地の色が白にするのがどうしても嫌だったので、近くの本屋に持って行って読み取れるか実験もした。
表紙のデザイン、レイアウト、コメントを全て自分で行った。ただ、京都から世界へ発信したかったので、英訳は知り合いに依頼し、素敵な英訳をつけてもらった。英訳のみならず、私の下手な日本語も直して
頂いたものだ。
最初に写真集を買ってもらったのは、香港を拠点に世界で活躍中のライカの契約フォトグラファーだった。彼の写真展に行った時に、私の写真集を見てもらったら、Γいいね、この写真集。君のサイン入りで1
冊売ってくれるかい」と言って購入してくれたのだった。これが、少し自信につなっがった。
写真集は500部刷った。500部全て売れれば、パリ行きの切符、宿泊代、そしてパリで写真展をする費用が捻出できるので、その夢を込めての部数であった。
本は飛び込みで京都の本屋を色々と廻り、アート中心の本屋さんに5店舗に置いてもらうことが出来た。
現在、半年で135冊買って頂いた。少しづつ、夢に近づいている。
もうすぐ、500部分の費用は回収出来るので、今次の写真集の準備を始めだした。
本を作るにはものすごいエネルギーがいるが、ワクワク感はたまらない。
京都夢物語は私の夢物語でもある。
https://www.amazon.co.jp/%E4%BA%AC%E9%83%BD%E5%A4%A2%E7%89%A9%E8%AA%9E-DREAM-KYOTO-%E5%91%91%E6%B5%B7%E9%BE%8D%E5%93%89-TATSUYA-DONKAI/dp/4990880609/ref=sr_1_1?ie=UTF8&qid=1480171313&sr=8-1&keywords=%E4%BA%AC%E9%83%BD%E5%A4%A2%E7%89%A9%E8%AA%9E