科目について

favicon-32x32.png国語

 

低学年のうちは、物語の続きを自分で考えたり、紙芝居を作ったりして楽しく学びながら言葉のつながりや、登場人物のこころの動きなどを考えます。その自由度の高い学習の中で、記述することへの抵抗を感じることなく、自由に書くことやまちがえてもいいんだということ、また他人の前で発表することを身につけていきます。

 

学年が上がるにつれて説明的文章や文学的文章を読む技術につなげていきます。

物語では登場人物の心の動きや場面や会話などの変化に着目して「変化には理由がある」ことを意識しながら文章を読み進めていきます。情景が今後の展開を暗示していたり、主人公の性格からその後の主人公の行動や気持ちを類推することも同じ学年の仲間と話し合いながら考えていきます。

また、説明的文章では筆者の主張やその理由などを表す重要語句や、接続詞の理解を通じて文の構造を深く知ることで、文章をただ単に読むのではなく、先を推測しながら読んだり、筆者の主張に気づいたりすることを練習していきます。

文学的文章でも、説明的文章でも読んでいくにあたって、なぜ自分がそう考えたのかの根拠を明確にしあいながらお互いに意見を交換していきます。講師が一方的に教えると子供たちは、疑うことなくそういうものだと覚えてしまったり、受け身な姿勢で聞いてしまったりしがちですが、そうではなく、子供たち同士で話し合うことで刺激を受けたり、互いに疑問をぶつけあったりすることで、より主体的に深く考えることを促します。

 

 

favicon-32x32.png算数

 低学年のうちは、身のまわりにあるものを素材にして楽しく考えることを中心に学習していきますので、何を学んだかや身につけたのかは重要視しません。(意外に思われるかもしれませんが…。)この期間に「自分はこう思う、なぜなら…」というように初めて出会うものに対して感じる力や論理的に考える力そして、まちがえることを恐れず発表する力を少しずつつけていきます。

 

4年生から少しずつステップアップしていき、小数のかけ算ではなぜかけたのに積が小さくなるのかや、わり算ではなぜわられる数とわる数の小数点を同じ数ずつ動かすのかなど、計算ひとつ取ってもなぜそうなるのかをみんなで考えながら授業を進めていきます。ただ計算のやり方を覚えるのではなく、どうしてそんなふうになるのかを理解することを大切にします。

入試でよく出題され、苦手とするお子さんの多い単元である「速さ」「割合」「濃度」などでは、単に公式で覚えて当てはめて解くことはせず、なぜそうなるのかをじっくり考えながら進めていきます。なぜなら、私が子供のころは、「は・じ・き」で速さの公式を覚える学習をしましたが、なぜ距離を時間で割ると速さが出るのかを全く理解できていませんでしたし、考えようともしていませんでした。問題が解けたとしても、これではテストで点を取るための学力であって、そこから離れたら使えない力になってしまいます。せっかく学ぶのですから、式の意味を深く理解し、なぜその式になるのかを説明できる状態で問題が解けるようになってほしいと思っています。

公式を初めとして、様々な式にもそれぞれ「なぜその式になるのか」の理由があります。その式の理由を考えられるようになると本当の理解が得られ、公式を覚えなくても問題と向き合うことができ、変化にも対応できる頭の使い方ができるようになります。その場で感じて、論理的に考えることを学んでいきます。

 

 

favicon-32x32.png社会

 都道府県、県庁所在地、山地、山脈、川、平野など知識ももちろん大切ですが、それを覚えることに時間を費やすよりも、気候や土地の特徴と、農業、工業とのつながりについて考えることに重点を置きます。なぜここでこの作物が多くとれるのか、収穫の季節がほかの地域とずれているのか、また海沿いにはなぜ大きな工場が多いのかなどを時間を取って子供たち同士で調べ、主体的に考えていきます。

また、歴史を学習する意義は本来、できごとを暗記することではなく、過去から学ぶことや過去から将来を予測することのはずです。「歴史は繰り返す」そんな視点で歴史を見てみると、時代や場所が違っても背景が共通していることがあることに気が付きます。「894年遣唐使の廃止で国風文化がさらに加速していった。」これは有名なできごとの一つですが、これを「時の為政者の政策によって、国民の文化が大きく影響を受けた。」という視点から見ることもできます。そうすると、例えば江戸時代の化政文化の時期にぜいたくを禁じられていたことから、人々が表立って文句も言えないために風刺や皮肉によって抵抗したり、表は質素で裏は華美な「粋な」服装をしたりといったことが文化として流行したこととも共通点があるといえます。また、現代において考えてみると、政府がビールに税金を多くかけることで発泡酒が開発され、またそこに税金がかけられることで第3のビールができるようになったり…これにも共通点が見られますね。遣唐使の廃止と酒税がつながるなんておもしろいですね。

このように学習することで、たとえ外国へ行ったとしても使える広い視野を小学生の段階で獲得でき、ほかの国の歴史や地理、将来のことなど自分にとって未知のものを見るときでも、共通点や今までの知識のつながりなどから考えることができたり、今後の予測が立つようになったりするようになります。このようにつながりでものごとをとらえることや、過去から学び先を予測することを社会の学習を通して身につけていきます。

 

favicon-32x32.png理科

近頃子供たちの理科離れが進んでいると耳にすることがありますが、本来幼い子供は身のまわりの現象に常に疑問を持っています。なんで海の水はしょっぱいの?地震はどうして起こるの?なぜ飛行機は空を飛ぶの?などなど。そういった身のまわりの現象を考える楽しい科目であるはずなのに、それがいつのまにか理科に苦手意識を持つようになってしまうことは残念です。こういった幼い頃の素朴な疑問や好奇心の芽を摘むことなくいかに育てるかが小学生の学びにおいて大切だと思います。そして、そういった身のまわりの現象は私たちが意識しないと、そのまま通り過ぎて行ってしまいますから、授業ではそれに気づくきっかけとなるような投げかけや問いをどんどん仕掛けていきたいと思っています。

ただ授業でそう習ったからというように覚える学習では少し寂しいですし、それは応用の利かない単なる知識でしかなくなってしまいます。テストのために覚えた知識はテストを過ぎると徐々に忘れてしまいますが、「なぜ?」との出会いを大切にして、その疑問を感じたら、調べ、話し合い、論理的に解決する方法を身につけることができたら、今後も様々な場面において役に立ちます。「そういうことだったのか!」自分の持っていた疑問が解決したときの喜びを感じられると、次の疑問へとつながります。当塾では子供たちは一方的に教えられるのではなく、子供同士が資料やテキストを調べ、自分の意見や考えを発表し、身のまわりの現象への理解が深まることを楽しめるような場を提供いたします。

 

 

 

favicon-32x32.png世界への扉(6年生対象)

この講座は身のまわりにある世界の出来事や時事的なことがらを科目にとらわれることなく考えていく講座です。選挙が近いときには、民主主義の仕組みや市民の意思決定がどのように反映されるのかを、他国で大きな出来事があったときには、その国の歴史や文化や日本とのつながりを、また地球規模の環境問題についての現状などを、易しく理解できるように情報を受け取った後、子供たち自身の意見やその根拠などを自由に話し合います。身の回りにある事柄や、異国のことなどをさらに深く知り、考え、自分なりの意見が持てるようになり、世界への扉を開いてほしいと思っています。

※6年生で通常授業を受講のお子様対象です。