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2011 / 03 / 04  

ボリビア・ナショナルセレクション・コーヒー!!





ボリビアのコーヒーが入荷しました。

ナショナルセレクションコーヒーのCafe Apolo(カフェアポロ)です。


※ ナショナルセレクションとは、

コーヒー豆生産国内で開催されるコーヒーコンクールの通称です。
それぞれの地区からの農園が選りすぐったスペシャルロットが一堂に会し、国内審査員によって厳正な品評が行われます。上位に入賞したコーヒーはその国を代表する高品質コーヒーとしてナショナル・セレクションという呼称で取り扱われます。

 ボリビア Cafe Apolo(カフェアポロ)

農園 アンヘル・パムリス・コーヒーファーム
生産者 アンヘル・ラムンド・パムリ・クケーニョ
プロセス フリーウォッシュト
樹種 ティピカ
標高 1070m

高度1700mにアポロ地方出身のアンジェル氏が運営する農園があります。
マディディ国立公園の統合管理エリアに隣接しているため、森林はもちろん多様な生態系のなかで芳醇な味覚を秘めたコーヒー豆が育てられています。

2007年にカップオブエクセレンスに入賞している農園でもあり、
それを機会に地域社会や生産者・家族の生活向上に付与できる高品質コーヒーを生産することを考えているということです。

ローストは、
迷いましたが、ミディアムーハイローストにしました。
通常のコーヒー屋さんではハイロースト―シティローストくらいに感じる酸味に仕上がるようにして、焙煎度だけ浅めにしました。

最初はシティフルシティでローストしましたが、素晴らしく後を引くマウスフィールを感じました。
そこで、酸味を甘味に転化できる程度に残せば、ミルクチョコレートのようになるのではと考えて、酸味を(強くなく)適度に残して(当店にしては)浅めに仕上げたところ、フルーティなフレーバーを残しながら、シルクのようなマウスフィールを感じることが出来ました。
フルーティはオレンジかアプリコットか、という感じです。

浅め(中煎りですが)の珈琲がお好みのお客様にはお試しいただきたいコーヒーです。
いえ、深煎り好きのお客さんにも是非、上品な甘味の中煎りコーヒーを、今回はお飲みいただければと思います。


最近、ローストをしていて思うのですが、これが趣味だったら楽しいだろうな、と妄想します。
時間があれば、目の前にある、単一農園の日一日と水分値や風味が変わっていくコーヒー生豆を、その時々でいちばんおいしいであろう味作りでローストを試しつづける作業そのものを楽しむだろう、と。
実際には日々追われていく焙煎で、感覚的に予想して、ストライクゾーンに入るように試し撃ちをするように状況に反射しながら焙煎するしかありません。

焼いている数十分という時間のなかで、変わっていく豆面と匂いと、温度の上昇率で、適当な(適切な)焙煎ができたかということと、この豆のなかにどんな味が表現される可能性があって、それを引っ張り出すことができているか?、ということです。

しんどい勝負ですが、ボリビアをもう一度焼いて、よかったと思いました。
こちらのイマジネーションを超えたときは報われた気がします。
ニカラグアブエノスアイレス以来のヒットになりました!
いま、おいしい中煎りコーヒーに感謝しています。