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2010 / 12 / 06  

風のブレンド・再び。

またまたコーヒーの話です。

芳賀町のmikumari(以前のnatural french cafeは表記しなくなったそうです。)さんのオリジナルブレンドに、先月より新しく『風のブレンド』を納品させていただいております。

今年は、当店は暑い夏場もコーヒー豆の焙煎量が減ることもなく、本当にご購入いただいているお客様と業務用にお使いいただいているお店の皆様のおかげだと感謝しております。
そして、秋から焙煎量が大変なことになり、やはりもう少し大きな機械にしなければと痛感している今日この頃です。

その、焙煎に追われる日々のなかで、ずっと気になって調整したり、マイナーな改変をしたりしていることがありました。

焙煎機のブンゼンバーナーの問題と、排気の問題でした。

焙煎機はプロパンガスの直火を使用していますが、以前、ときおり赤火のようになるのが気になって普通は分解しないブンゼンバーナーの真鍮の火器まで分解し、タッピングを施したところ、バーナーのタップは規格が通常の機械加工のものと違い、かえって空気が入るようになってしまいました。
そこで、応急処置的に2000℃まで耐えられる接着セメントを盛り付けて凌いでいたのですが、ガス圧が高い設定になるとどうも微量のガスがもれたりもれなかったりという状態が起こるようになりました。もちろん実際のカロリーが狂ってしまいます。

焙煎中の炎の様子と時間帯の豆の香りで調整していたのですが、あまりにも大変になってきてしまい、多忙ななか無理をいってK田さんに来ていただきました。
バーナーをはずして火器を外して着火のリミッターまではずして(このへんは複雑なので省略しますが)、調整してもらいました。
Kさんいわく、「そこは普通ばらさないよ!」
申し分けありません!
Kさんに調整していただいて、これで、また、イザと言うときは自分で調整できるように覚えました。。。
遠いところ、本当にありがとうございました。

そして、排気の話ですが、、、

こちらは2段階くらい煙突の形状を変えて調節していました。
これはけっこううまくいっていたのですが、先日の強風の日に、その形状の煙突では対応できないことがわかりました。(ということは、その日に焙煎した珈琲豆はまたまたすべて廃棄になってしまった、ということです)

まったく別の発想で排気する方法を、今度は小林さんに助言していただきまして、その方法と以前の方法両方使用できるように、と、排気方法を2種類選択できるように調整しつつあります。(まだ、途中です)

ですが、今回の改変で、さっそく結果がでました!
深煎の焙煎の豆が変わりました!
中深煎りも中煎りもテイスティングして驚きましたが、いちばん驚いたのが深煎りでした。
「深く感じない深煎り」、もっと言えば「艶の味わいの深煎り」になりました。。。

この改造(というか改設置)が完全なものになれば、どこまで変わるのか、
とても楽しみな『改善』となっています。

そんなわけで、当然いちばん深い焙煎を使用するmikumariさんの「風のブレンド」と後日当店で販売する「聖なる夜の星空のブレンド(クリスマスブレンド)」は雰囲気が変わると思われます。
たぶん、良い方向への味の以降だと思いますので、お許しください。

さらにグレードアップしたブレンドを今週納品させていただく予定でおります。
お楽しみに。

クリスマスブレンド2010「聖なる夜の星空のブレンド」もお楽しみに。

焙煎機の話ばかりで、わかりづらい話になってしまいましたが、自分的には、けっこう革命的な出来事で、排気方法を選択できるというのも気に入っています。

そんなわけで、ここ数週間、実際の焙煎量と焙煎機まわりをいろいろいじくりまわして、ぼろぼろな状態でお店を営業しています。

ちょっと人前に出られない、ぐらい疲労困憊のときは調理と抽出に専念して、それ以外はじっと休んでいることもありますので、姿が見えない時は「だいぶゲルニカ状態になってるな~」とご理解いただきたく思っております。
お許し下さい。