♪ 近況&インフォメーション ♪
新設・ネットコーヒーショップ 《ハルカナルコーヒー》まだ準備中!
コーヒー豆の通信販売のネットショップを作製中です。
もうしばらくお待ち下さいませ。
真摯なクラフトマンシップに則ったコーヒーロースターによるコーヒービーンズショップ
ハルカナルコーヒー(netshop only)
コーヒーはもともといろいろな風味を持っている。
ワインのように産地や農園のテロワールによって様々な味わいがある。
それを個性的と称して味わうたのしみが。
コーヒーには
一粒のシードから一杯のカップまで
という言葉がありますが、
この一番最初と最後に関わる人たちが幸せとは言えないコーヒーの現状があります。
美味しい一杯のために、農園の細区分化管理や様々な新たな精製方法が生み出され、農産物とは思えない数々の品評会が行なわれ、オークションで価格が跳ね上がり、
その結果コーヒーの、最初と最後にはあまりにも還元の薄い、莫大な付加価値で価格が高騰していきました。
価値が拡められることはいいことですが
一部にだけ利益が集中する仕組みを助長している向きもあります。
何の力もない、焙煎に情熱をもつ一常識人である自分には
コーヒー焙煎の最初の立ち位置に戻って、
生豆は程々のレベルでありながら
様々な味わい、個性を感じられるコーヒーを、
適度な価格と焙煎技術で楽しめないだろうか、という思いが強くなって行きました。
いまの風潮は、焙煎方法による味の変化、個性の表現よりも、
流行りの味づくりで横一線で似かよったプロファイル、焙煎のレシピを用いることで、原料至上主義に陥っています。
(ということは高騰した価格の生豆を入手することだけがコーヒーロースターの使命のようになってきていませんか?)
同じ味づくりにする必要もなく、
ただひたすら希少な生豆の情報を得ることこそが、コーヒーコレクター的に消費することこそが主流になっている今の状況が、
純粋にコーヒーを愛している姿勢とは
昔の喫茶店ブームから知っている自分には到底思えなくなっています。
オークションや希少なコーヒーを楽しむことも時には良い楽しみかただと思いますが
異常なまでの原材料・生豆の高騰と
その産地の人々やコーヒーに携わる私どもとは無関係な?新しい精製方法やレアな価値をつけるための新しい情報作りは
消費者の皆さまが本当に良いところでホドホドにしないと結果的にはコーヒー産業自体がひどく閉ざされた狭い世界として共感を得られず衰退していくのではないかと危惧します。
個人的には
コーヒーを嗜好品として嗜むコーヒーの焙煎を生業とするクラフトマンが
あくまでも常識的な、理解の範疇のなかで
程々に美味しい味わいの珈琲を
偏らずに産み出していきたいと思って立ち上げました。
理想は理想
絵に描いた餅にならないように一歩ずつ歩んでいきます。