電子かわら版
身体に刻まれた香りを思い出す夏
2022年 文月号
身体に刻まれた香りを思い出す夏
梅雨時から夏にかけていらした方の身体を拝見していますと、股関節が内転で引っかかっている方が実に多かったです。そうした股関節の働き、整体的にはきちっと「立てる」ということです。ですから開脚ができてベタっとつくから股関節に柔軟性があってよい、という発想ではありません。
そうした「股関節の内転」で引っかかっている時というのは多くは幼少時期の記憶に無意識に引っ張られているのです。ですから「今」の「私」ではないわけです。
長男、長女で生まれていれば、小さい頃からきちっと育てられたり、子供ながらもそのように振舞わなければいけなかった、ということはよく聞く話です。また厳格な親に育てられたりすると無意識にそうした「こうあるべき」というような強迫観念的なことが股関節のつっかえとして表に出てくるのがこの季節です。
股関節の緊張はそのまま頭の緊張につながりますから頭が極端に緊張すると貧乏ゆすりをしたりして無意識にゆるめようします。
また、別な働きで言えば股関節の変動と耳鼻咽喉科系統というのは整体的には必ず伴っています。そうした過去の記憶というのは“鼻”という器官、嗅覚で覚えているのです。ですから人間独自の働きです。
例えば、幼少時期の夏休みなどで嗅いだ木々や草花の香りや海の匂いなど記憶や思い出というのはどこか夏の香りとして身体に刻まれているのです。鼻という嗅覚を通して、匂いと思い出がセットになっているのです。
□ なくなった嗅覚を取り戻すには
コロナの症状、後遺症で嗅覚がなくなる方がおられますが、整体的には性の機能が回復してくると嗅覚も確実に回復してきます。ですから夏という季節はどこか股関節の働きを通して嗅覚が整いやすい季節なのかもしれませんね。いわば、夏の身体というのは膝が飛び出しあごが出た身体状態です。そうしたことからもきちんと「立つ」ということが夏の季節なわけです。
そして、子供などは夏を境にして身長などが伸び成長します。反対に高齢者というのは夏を乗り切る体力が要求されてきますが、そうした力も下半身の働きなのです。
いずれにしてもこれから夏本番です。足が火照る、だるいという時には夜眠る前に、壁に足を立てかけて足の裏筋を伸ばしていくとよいです。
整体ヨガ道場 悠遊塾